2015.06.23
ヴェルディってどんな人? ④
ストレッポーニとともにいったんイタリアに戻ったヴェルディでしたが、1851年暮れから翌年冬にかけて、ふたたびパリに滞在します。それがデュマ・フィスの戯曲『椿姫』が初演された時期です(詳しくは4/15のコラムを参照)。
パリ滞在後、ヴェルディはすでに住居を構えていたイタリアのサンターガタに戻り、農場の経営にも精を出します。ここが、ゆくゆくは大豪邸となり、広大な農地を持つ、彼の終の棲家となります。
59年、『仮面舞踏会』が大成功を収めた年には、ストレッポーニと正式に再婚します。そのころ、イタリアは政治的な動きが活発になっていました。61年には、それまでいくつかの小国であったイタリアは、王国として統一を果たします。そのとき、すでに人々の注目と尊敬を集めていたヴェルディは、請われて国会議員になります。それほどに大きな影響力を持つ存在となっていたのです。(ただし、政治家としてはあまり積極的には活動しなかったようです。)