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2026.09.16
オペラの楽しみアンケート&オペラのギモンにお答えします!-その1
オペラ「カルメン」の上演期間中、展示スペース・ポッケでは、お客様参加企画として、「シールアンケート」と「質問コーナー」を実施しました。
予想以上に多くの方がご参加くださいました。皆様、ありがとうございました!
このページでは、シールアンケートの結果と、皆様からの質問への回答その1をご紹介いたします!
オペラの楽しみ シールアンケート
シールアンケートでは、皆様のプロデュースオペラ来場歴と、どのようにオペラを楽しまれているのかをお聞きしました。
初めての方や鑑賞歴の浅い方も含め、幅広いお客様にご来場いただいていることが分かりました。
また、オペラの“お楽しみ”は、なんといっても音楽!という方が多数でしたが、ほかにも様々なオペラの魅力を楽しみに、ご来場いただいているようでした!
■質問1
「昨年までに上演したプロデュースオペラ20作品のうち、何作品をご覧になりましたか?」
・今年がはじめて=151票
・1~5作品=234票
・6~10作品=113票
・11~15作品=60票
・16~19作品=50票
・20作品すべて=23票

質問1では、合計631票のシールを貼っていただきました!
■質問2
「あなたがオペラを観るときの”お楽しみ”は何ですか?」(複数回答可)
・ハラハラ、ドキドキ…非日常のストーリーを体感!=53票
・重厚なオーケストラや迫力満点の歌声…音楽に浸りたい!=263票
・豪華な舞台装置や衣裳…贅沢気分を味わいたい!=134票
・不朽の名作は大人のたしなみ…教養を高めて世界を広げたい!=64票
・家族や友人と過ごす時間…毎年の恒例イベント!=66票
・「その他」の欄には上演演目のリクエストが。
「トゥーランドット」「リゴレット」「ばらの騎士」「アイーダ」などの作品が挙がりました。

質問2では、合計580票のシールを貼っていただきました!
質問コーナー「オペラのギモンにお答えします!」~その1
質問コーナーでは、オペラ「カルメン」に関することから、プロデュースオペラ、あるいはオペラ全般について、さらに歌手の方々への質問にいたるまで、様々なご質問が!
多数いただきましたため、すべての質問をご紹介できず申し訳ありません。
皆様、ありがとうございました。
ここから、合計24の質問にお答えしてまいります。
以下のQuestion 1~8には、スタッフがお答えいたします。
■Question 1
「カルメン」で、演者さんはダンスもされているのですか?
歌声だけでなく、キレッキレのダンスが素敵でした!
Answer 1
「カルメン」でキレッキレのダンスを披露したのは、9名のパフォーマーの皆さんです!
メンバーは、ダンス、バレエ、ミュージカルなどの分野で活躍している方々です。
(パフォーマー:新井芹菜、ブラウリオ・アルバレス、今本和佳、門脇卓史、久米里佳、小林実加、坂井美乃里、鈴木直幸、松野乃知)
9人のパフォーマーの皆さん
■Question 2
「カルメン」の合唱団(大人)は、なぜ2つの名前があるのですか?(60代・男性)
Answer 2
今回、合唱を務めるのは、「ひょうごプロデュースオペラ合唱団」と「ひょうご「カルメン」合唱団」です。
「ひょうごプロデュースオペラ合唱団」は、関西一円で活躍するプロのオペラ歌手で構成された合唱団です。
プロデュースオペラにおいて20年の実績を積み重ね、高く評価されています。
「カルメン」には59名が出演しました。
「ひょうご「カルメン」合唱団」は、本公演のために公募し、オーディションで選ばれた20名で構成されました。
様々なバックグラウンドを持ったメンバーが、闘牛場前の場面に華を添えました。

ひょうごプロデュースオペラ合唱団

ひょうご「カルメン」合唱団
■Question 3
冒頭のパフォーマーが持っている人形は、ゴヤの絵「El Pelele」(藁人形遊び)のイメージですか?(小6男・音楽と西洋美術好き)
Answer 3
はい。ゴヤの絵では、4人の女性が布を使って人形を高く上げていますが、これはスペインの伝統的な遊びなのだそうです。
第4幕前の間奏曲より
■Question 4
カルタとはタロットのことですか?
Answer 4
「カルメン」第3幕“カルタの唄”「カルタ」とは、ポルトガル語で「カード」のこと。
オペラ「カルメン」の台本には「cartes」と書かれており、ここではトランプのことを意味します。
(堀口大學訳によるメリメの原作でも、カルメンが占いにトランプを使用していると書かれています。)
なお、タロットは78枚、トランプは52枚(+ジョーカー)の札を使うカードゲームで、ともに東洋が起源だと考えられています。
遊戯用のカードとしてヨーロッパでも古くから親しまれ、後に占いに使われるようになったそう。
今ではタロットの方が占いのイメージが強いですが、トランプ占いも普及していたようですよ。

今回の上演でもトランプを使用しました。(メルセデス:山際きみ佳さん、フラスキータ:梨谷桃子さん)
■Question 5
オペラに関わるスタッフは、全部で何人くらいですか?
Answer 5
「カルメン」の場合、ホールの中で働いた舞台スタッフは90名程度ですが、大道具、小道具、衣裳等の製作や、稽古の段階で関わった方々などを含めると、もっと大人数になります!
このほかに、「カルメン」の場合はソリストが約25名、オーケストラが約70名、合唱団が約100名、パフォーマーと助演が約20名で出演・演奏を担い、合わせて300名以上の人が関わって舞台が創られました。

千穐楽カーテンコールでは、オーケストラも含め200名以上が舞台上にずらり!
■Question 6
主人公はさいご死ぬのはなぜですか?(50代・女性)
Answer 6
深いご質問をありがとうございます。
オペラ「カルメン」で、ということでしたら…
「カルメンは、元カレ(ドン・ホセ)の嫉妬と執着心のあまり刺し殺される」と言えますが、そこに至るまでのカルメンやホセの気持ちの動きは、演出や歌手によって解釈が異なりますし、ご覧になるお客様によっても感じ方は様々なのではないでしょうか。
公演を観て興味が湧いた方は、原作を読んだり、オペラの台本や楽譜を追ったりしてみるとさらに考えが深まると思います!
オペラ一般について、「主人公が死ぬ結末が多いのはなぜか」というご質問でしたら…
一言で言うと、「人の死」が最も観客の心を揺さぶり、ドラマを劇的に仕上げるから、でしょうか。
オペラは、人間の複雑な感情を「音楽」の力で最大限に増幅して伝える芸術です。
最後に「死」という悲劇が訪れるからこそ、それまでに描かれた愛や葛藤が鮮やかに浮かび上がるのです。
実は、こうした人間の生々しいドラマを描くオペラが人気を集めたのは、19世紀後半以降のこと。
「カルメン」のほか、「椿姫」「ラ・ボエーム」「トスカ」「蝶々夫人」など、多くの名作の主人公たちが悲劇的な最期を迎えます。
彼女たちの命が尽きる瞬間、劇的な音楽がより一層、私たちの心に強く響く、ということなのでしょうね。
「カルメン」では劇的なラストシーンが印象的でした。
■Question 7
制作側の意図とは違う解釈を観客側がすることについてどう考えますか?
Answer 7
制作側の意図とお客様の解釈が異なることは、ごく自然に起こることだと考えます。
お客様一人ひとりの経験や背景によって、受け取り方が違ってくるのは当然だからです。
特にオペラは、様々な芸術的要素が重なり合う総合芸術であるため、なおのこと解釈が広がります。
たとえ演出に対して反論や疑問が生じたとしても、それは観客に新しい視点を提供する貴重なきっかけになります。
このように解釈に幅があるからこそ、オペラは時代を超えて様々な演出が試みられ、何世紀にもわたって愛され、再創造され続けているのではないでしょうか。
■Question 8
「カルメン」舞台装置の椅子はどうやって固定しているのですか?
Answer 8
固定・・・していません!
「カルメン」で演出のポイントとなった椅子