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2023.06.13
【劇場を楽しむ①】舞台のなりたち
オペラを観に来られると、「あれは何?」「どうなっているの?」と、疑問に思われることが多々あるのではないでしょうか。スムーズに進行しているように見えるオペラの上演は、実は方々で多くの人が動いて成り立っています。そんな舞台裏を少しご紹介します。
このイラストは、兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールの舞台を基にしたイメージ図および解説です。
①合唱
舞台上で活躍する合唱ですが、影コーラスとして客席からは見えない舞台袖で演奏する場合もあります。袖ではオーケストラピットにいる指揮者の映像がモニターで流れており、合唱指揮者がそれに合わせて合唱団を指揮します。合唱メンバーは、大人数で衣裳替えをしながら何役かこなすこともあります。
舞台上で活躍する合唱ですが、影コーラスとして客席からは見えない舞台袖で演奏する場合もあります。袖ではオーケストラピットにいる指揮者の映像がモニターで流れており、合唱指揮者がそれに合わせて合唱団を指揮します。合唱メンバーは、大人数で衣裳替えをしながら何役かこなすこともあります。
②装置
舞台奥には舞台と同じ広さの空間があり、舞台装置が収納できます。幕間、カーテンの向こうでは転換作業が行われ、一度の転換に十数人もの舞台スタッフが付くことも。
舞台奥には舞台と同じ広さの空間があり、舞台装置が収納できます。幕間、カーテンの向こうでは転換作業が行われ、一度の転換に十数人もの舞台スタッフが付くことも。
③舞台スタッフ
舞台裏のあらゆるところに舞台スタッフが待機しています。彼らを束ねる舞台監督は、演奏の進行に合わせ、舞台袖で多方面に気を配りながらインカムマイクを使って合図を出します。舞台裏のモニターでは、舞台全体や指揮者のアップ、観客席やホワイエの映像を確認することができ、細かいチェックが重ねられます。
舞台裏のあらゆるところに舞台スタッフが待機しています。彼らを束ねる舞台監督は、演奏の進行に合わせ、舞台袖で多方面に気を配りながらインカムマイクを使って合図を出します。舞台裏のモニターでは、舞台全体や指揮者のアップ、観客席やホワイエの映像を確認することができ、細かいチェックが重ねられます。
④オーケストラピット
作品に要する楽器奏者の数は時代とともに変わってきましたが、特に19世紀から20世紀にかけて大幅に増加します。100人以上必要な作品も。大規模な編成の場合、舞台の床下にまで掘りこまれた“ワーグナーピット”というスペースを使うこともあります。
作品に要する楽器奏者の数は時代とともに変わってきましたが、特に19世紀から20世紀にかけて大幅に増加します。100人以上必要な作品も。大規模な編成の場合、舞台の床下にまで掘りこまれた“ワーグナーピット”というスペースを使うこともあります。
⑤衣裳、ヘアメイク衣裳はデリケートなので、公演の度にメンテナンスが必要です。また、着付けに複数のスタッフが必要な衣装もあります。メイクスタッフは細かい時間割の中、各出演者のヘアメイクを仕上げていきます。どちらも一刻を争うお仕事。
⑥字幕
原語上演の多いオペラでは、日本語字幕は必須!専門のスタッフが楽譜と舞台を見合わせながら絶妙にタイミングをはかります。
原語上演の多いオペラでは、日本語字幕は必須!専門のスタッフが楽譜と舞台を見合わせながら絶妙にタイミングをはかります。
⑦照明
演出上、非常に重要な役割を果たす照明。客席後方の小部屋で操作しています。時には、目に残る残像まで計算して調光するのだとか。
演出上、非常に重要な役割を果たす照明。客席後方の小部屋で操作しています。時には、目に残る残像まで計算して調光するのだとか。
⑧
絵の中には登場していませんが、ほかにもオペラに関わる重要な仕事があります。例えばコレペティトア。これは、歌手の練習のピアノ伴奏や指導をするために、オペラのすべてを理解しなければならない重要な役割。若い頃、この職を務めた名指揮者も数多くいます。
絵の中には登場していませんが、ほかにもオペラに関わる重要な仕事があります。例えばコレペティトア。これは、歌手の練習のピアノ伴奏や指導をするために、オペラのすべてを理解しなければならない重要な役割。若い頃、この職を務めた名指揮者も数多くいます。