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2026.02.18

「想像を超える“新しい高野百合絵”を、ぜひお見せしたい」
カルメン役 高野百合絵(ソプラノ)インタビュー

「想像を超える“新しい高野百合絵”を、ぜひお見せしたい」<br>カルメン役 高野百合絵(ソプラノ)インタビュー

プロデュースオペラには「メリー・ウイドウ」(2021年)ハンナ役で初登場。以来、何度となく圧倒的な存在感をオペラの舞台で見せてくれた天性のプリマドンナ、高野さん。ご自身にとっても思い入れの深い役だという題名役での「カルメン」出演に向け、その意気込みを語ってくださいました!

—兵庫県立芸術文化センターでの初登場は「メリー・ウイドウ」でしたね。昨年の「蝶々夫人」(2024年)をはじめ、プロデュースオペラには、過去に3度ご登場いただいています。

「メリー・ウイドウ」は、私にとって初めて“主役級”の役柄を務めたオペラでした。コロナの影響が色濃く残っていた当時、全8公演完売という奇跡のような上演。関わることができ、本当に幸せでした。
プロデュースオペラは、スタッフの方々がとても頼もしく、私のチャレンジをあたたかく見守ってくださっていると感じます。特に音楽スタッフのみなさんからのご指導は、現在の私の舞台活動の基盤となったものが多くあります。オペラについて、まだ右も左もわからなかった私に、主役としての立ち居振る舞い、カーテンコールの際の所作のひとつから、本当に丁寧に教えてくださいました。
また、近年は海外でも積極的に演奏活動を行っているのですが、その際も“チーム兵庫”を意識することがあります。昨年春には、ドイツ・ハノーヴァー歌劇場でマリオ・ロハスさん(プロデュースオペラ2024「蝶々夫人」ピンカートン役)、グスターボ・カスティーリョさん(同2022「ラ・ボエーム」マルチェッロ役)と劇的な再会を果たしました。まるで同窓会のような雰囲気(笑)。芸術文化センターでの共演をきっかけとした、世界の第一線で活躍する歌手たちとの強い絆は、私にとって大きな財産です。

—当センターは、高野さんにとってどのような印象の劇場でしょうか?

実は、私がまだ学生の頃、初めてオーケストラと共演させていただいたのが、ここ芸術文化センターでした。第65回全日本学生音楽コンクール(2012年)第1位の副賞だったんです。2022年にはテノールの黒田祐貴さんとのデュオ・リサイタルもあり、公演の度に「おかえりなさい」と言ってもらえる特別な場所です。舞台に立つ度、勇気とエネルギーを貰えます。
また、お客様が本当にあたたかく、私の成長を見守ってくださっているように思います。SNSでも感想をいただいたりと、ずっと応援し続けてくださっている。地域に根差し、年に一度、夏にはオペラを観る、という土壌が劇場を中心に根付いているのも素晴らしいことだなと感じます。こんな劇場、世界にもなかなかありません。

プロデュースオペラ2021「メリー・ウィドウ」より。高野さんはハンナ役(中央)

プロデュースオペラ2021「メリー・ウィドウ」より。高野さんはハンナ役(中央)

オペラを志すきっかけとなった「カルメン」

—今回、満を持して「カルメン」題名役でのご出演となります。

「カルメン」は、私にとって、オペラを志すきっかけとなった大切な作品です。14歳で声楽を学び始めた頃、YouTubeでカルメンに出逢い、衝撃を受けました。彼女は、単なる自由奔放な女性ではなく、深い闇と複雑さを持つ奥の深い人物です。演出によって、悪魔的な魅力を持つ存在であったり、社会のアウトサイダーのような存在であったりと様々な描かれ方をしますが、真っ直ぐに運命に立ち向かう、芯の強い女性です。
私は、カルメンを歌う時には、いつも“無敵”になったように感じます。カルメンという役から、勇気をもらっているんです。夏のプロデュースオペラでは、ぜひお客様にも、そのエネルギーを感じていただきたいです。

—共演者については、いかがでしょうか?

マリオさんは、私の海外での活動の際にも、まるでメンターのように支えてくださる大切な友人です。また、「蝶々夫人」で共演した迫田美帆さんは、理想的な先輩で、今後の目標でもあります。
何より、佐渡裕芸術監督とご一緒させていただけるのが本当に嬉しいです。監督は、まさにエネルギーの塊。熱い想いが、演奏を通じてお客様に伝わっていくのが、舞台上に居ても肌で分かります。私にとっては、見たことのない世界を見せてくれる存在ですね。今から夏が楽しみです。

—当センターのお客様へ向けて、ひとことお願いいたします。

初めての役に挑戦した「メリー」、「ドン・ジョヴァンニ」(プロデュースオペラ2023)、「蝶々夫人」と比して、今回は、自分が今の職業を志すきっかけにもなった「カルメン」です。みなさんの想像を超える新しい高野百合絵をお見せします!どうぞお楽しみに!

ありがとうございました!

 

■公演情報■
佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2026 歌劇「カルメン」

【全4幕/フランス語上演・日本語字幕付/新制作】
2026年7月17日(金)~26日(日) ※21日、24日は休演
兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
★高野さんの出演は18、20、23、26日です。

■歌劇「カルメン」特設ウェブサイトはこちら■

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