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2026.09.30
【教えて!オペーラさん①】9月30日は「魔笛」の日!
<ミーツ・オペラ>の新たなコラム「教えて!オペーラさん」の第1回目は、来年の佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ「魔笛」にちなんだ記事をお届けします。
●芸術文化センターの舞台裏に暮らす妖精「オペーラさん」についてはこちら
こんにちは!オペーラです!
みなさんご存知ですか?
235年前の今日、1791年9月30日は、モーツァルトのオペラ「魔笛」が初演された日なんですよ!
「魔笛」といえば、芸術文化センターでの2007年の公演はとっても盛り上がって、僕は嬉しくなって笑顔で拍手をするお客様の上を飛び回ってしまいました!
そんな「魔笛」を、2027年7月に新しい演出で、20年ぶりにセンターで上演するんですって!
あれ?「『魔笛』について教えて~」という声が聞こえてきたような…?
では、今日の日にちなんで、作品の背景をちょっとだけご紹介しますね!
天才が遺した、最後の輝き
1791年9月30日、ウィーンの郊外にあるアウフ・デア・ヴィーデン劇場にて、記念すべき最初の上演が行われました。
でも、残念なことに、モーツァルトさんはこのわずか2ヶ月後、12月5日に35歳という若さで、星の世界へと旅立たれてしまうのです…!
それまでの名作の多く――芸術文化センターでも上演した「フィガロの結婚」や「ドン・ジョヴァンニ」、「コジ・ファン・トゥッテ」などは、イタリア語で歌われていました。
でも、この「魔笛」は違います。ウィーンの一般市民の人たちにも親しみやすいドイツ語で歌われ、台詞も入る大衆的な歌芝居(ジングシュピール)として書かれたのですよ。

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-91)
「魔法オペラ」の大ヒット
電気のない時代ですから、ロープや滑車、ロウソクやランプの明かりを人力で巧みに動かし、人々をあっと驚かせる視覚的な演出が凝らされていたのです。
想像するだけで、わくわくしますね!
この作品は、劇場支配人であり、自ら台本を書いてパパゲーノ役まで歌ったエマヌエル・シカネーダーさんによって興行され、大ヒット&ロングランを記録したんですって!
パパゲーノを歌うエマヌエル・シカネーダー。「魔笛」の初版台本に掲載された絵。
荒唐無稽なファンタジーをまとめる「音楽の力」
本作は、王子タミーノが試練を乗り越え、夜の女王の娘パミーナと結ばれる冒険譚ですが、単純なようでいて実は多層的なストーリー(あらすじは別の機会にご紹介しますね!)。
現実とはかけ離れたファンタジーですから、今日までありとあらゆる演出が試みられてきました。
お話自体は少し不思議で、荒唐無稽に思えるかもしれません。
けれど、それを一本のドラマにまとめあげているのが、まさにモーツァルトさんの「音楽の力」なのです!
個性豊かなキャラクターたちが歌う色とりどりの楽曲、次々と飛び出す音楽的な仕掛け、フィナーレで頂点を迎える大きな感動…
モーツァルトさんの天才的な音楽とドラマが見事に混ざり合って、びゅーん!と天高く飛躍するかのような作品の芸術性は、後の時代の作曲家たちをも魅了します。
ベートーヴェンさんやワーグナーさんといった巨星たちの偉大なお手本となり、音楽の歴史を切り拓く傑作のひとつになったのですよ!
その時までに、また皆さんの鑑賞のガイドになるようなお話を準備して、お目にかかります。
それでは、今日はここまで。明日も『ブラボー!』な1日を!
