News最新情報
2026.10.25
【ワールド・オペラ・デー】今年のテーマ”Opera Connects”に寄せて
10月25日は、「ワールド・オペラ・デー(World Opera Day)」!
世界中の人たちとオペラのすばらしさを分かち合い、オペラが持つ「人と社会をつなぐ力」を広く知ってもらうための国際的な記念日です。
『こうもり』のヨハン・シュトラウス2世と、『カルメン』のジョルジュ・ビゼーという、偉大な作曲家の誕生日にちなんで制定され、2019年に始まりました。
兵庫県立芸術文化センターは、2026年7月から世界中のオペラハウスのネットワーク「Opera Europa」に加入。世界と手を取り合い、オペラの未来をひらく発信をスタートしています。
2026年のワールド・オペラ・デーが掲げるテーマは、“Opera Connects(オペラがつなぐ)”。
思えば、当センターの「佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ」が歩んできた21年間は、まさにこの“Connect”の歴史そのものでした。

世界トップクラスの歌劇場で喝采を浴びるスター歌手や演出家。
日本から世界へ羽ばたく気鋭の表現者たち。
そこに、地元の熱いエネルギーを宿した「ひょうごプロデュースオペラ合唱団」と、世界中からオーディションで集まった若き才能「PACオーケストラ」が加わります。
佐渡裕芸術監督のタクトが一閃した瞬間、多国籍なエネルギーとともに極上の音楽とドラマが一気にスパークする――。
割れるような拍手のなか、2000席の劇場全体が一つになって沸き立つ熱狂のカーテンコール。
世界中のアーティストたちが「またあの素晴らしいプロダクションに戻りたい」と口を揃える、兵庫での特別な光景です。

「オペラはハードルが高い」と思っている方にこそ体感してほしい、この空間。
劇場に一歩足を踏み入れれば、誰もが日常を忘れて笑顔になれる「サードプレイス」。
初めての方をも包み込む、温かくウェルカムな空気に満ちたこの場所で生まれる感動の輪を、これまで累計35万人もの人々が共有してきました。
さらに特筆すべきは、このオペラが劇場の中だけに留まらず、まるで「地域の一大祭り」のように街中を巻き込んで展開される点です。
演目によっては、一般公募により選ばれた地域のアマチュア合唱メンバーや、近隣の児童合唱団から選抜された子供たちが公演に参加し、国際的な歌手たちと共演します。

地域の観客の皆様が毎年、公演を楽しみにして、たくさんの声援をくださっているほか、開幕前日の夕方には学生も含めた地元の方々が「前夜祭」を盛り上げてくださり、街ぐるみでオペラの開幕を祝います。


さらに、関連企画の「ハイライトコンサート」では兵庫県内各地の街で歌手たちが温かく迎えられます。
2026年の「『カルメン』ハイライトコンサート」では、11会場で延べ6,000人のお客様にご来場いただきました。
“Opera Connects”――この言葉のとおり、アーティストと観客、そして地域と世界がボーダーレスに溶け合う場所。それこそが、佐渡裕芸術監督の情熱のもとに生まれる、世界的にもユニークな兵庫県立芸術文化センターのプロデュースオペラなのです。
これからも、この熱気あふれる「つながりの輪」に多くの方が加わってくださることを願っています。
