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2023.06.16
稽古が始まりました!
6月中旬、演出家デヴィッド・ニース氏をはじめ海外からのスタッフとキャストが来日し、本格始動したプロデュースオペラ「ドン・ジョヴァンニ」。顔合わせと、熱い稽古始めの様子をお伝えします!
キーワードはDangerous & Fabulous!
演出についての説明のなかで「とくに登場人物の内面にフォーカスして彼らの確執や葛藤を描きたい」というニース氏。そして、もともと17世紀に書かれたドン・ジョヴァンニ(ドン・ファン)の物語を当時のシチュエーションのまま現代の聴衆に提示しても、身分制度などの違いから、作品の本質が伝わりにくいといいます。そのため、今回の演出では20世紀半ばの人物像を想定。イメージは、たとえばF.フェリーニなど1950-60年代のイタリア映画。男性は”dangerous”(危険な) 、女性は”fabulous” (美しい)な人物が登場し、現代の私たちにも鮮烈に映る、それぞれの想いが絡み合うリアルな人間関係を描き出します。
稽古場が震える!迫力の歌声!
顔合わせ後には、音楽稽古を開始。国際的な歌手、日本を代表する歌手たちが一堂に会しました。また、来日前の歌手もいたため、カバーキャストの皆さんも参加して、充実した稽古が行われました。
アリアではそれぞれの人物のカラーによる聴かせどころが満載!重唱では音の圧に稽古場が震えるほど!モーツァルトの多面的な魅力が、歌声を通して立ち現れました。
指揮をする声楽コーチのデニス・ジオークさんは、メトロポリタン歌劇場などでコーチを務めてきた辣腕。的確なアドバイスにより、歌唱をより洗練させていきました。
演出家による立ち稽古も開始!佐渡裕芸術監督も参加し、稽古場は一層熱気を帯びました!
稽古場スナップ
世界中でオペラやバレエの装置・衣裳を手掛けるロバート・パージオラ氏のデザイン案。こちらは彩色前の模型と衣裳デザイン画ですが、実際の舞台には、彩色されたエレガントで壮麗な装置と衣裳が現れます!