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2023.07.06
開幕迫る!初めてのオペラ鑑賞にもお勧め、「ドン・ジョヴァンニ」の見どころ!
6月下旬より芸術文化センターでの舞台設営とリハーサルが開始され、いよいよ開幕の時が近づいてきました!
最新の写真とともに、見どころをおさらい。初めてのオペラ鑑賞にもお勧めのポイント5点を紹介します!
●「ドン・ジョヴァンニ」特設サイトはこちら https://www.gcenter-hyogo.jp/giovanni/
①オペラを観るなら外せない、モーツァルトの名作!
モーツァルトといえば、優雅で美しい音楽。オペラでも数々の美しい旋律を遺していますが、甘美なだけがその魅力ではありません!佐渡芸術監督も「ドン・ジョヴァンニ」について「悲劇と喜劇が混ざったような不思議な魅力がある」というように、モーツァルトは音楽の多面性によって心に迫るドラマを描いているのです。聴きどころも、気品あふれるアリアから、うっとりするような官能的な場面、スリリングな重唱までさまざま。没してから230年以上「オペラといえばやはりモーツァルト」と愛され続ける天才の技は、現代の私たちにとっても鮮烈であり続けています。
天才台本作家ダ・ポンテとともに創作した三部作「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」は、とくに男と女の心理を描写する絶妙な音楽が満載です!
●こちらもCHECK! モーツァルトのオペラの特徴ほか、入門者にもわかりやすいオペラ鑑賞ガイドが掲載されている、日経REVIVE4月号の記事がお読みいただけます。https://gcenter-hyogo.jp/meetsopera/news/389/
佐渡裕芸術監督、PACオーケストラ、各組の歌手たちにより、充実した音楽稽古が行われました!
②泣かせた女性は2000人超え!究極の色男が主人公!
主人公ドン・ジョヴァンニ(スペイン語ではドン・ファン)は、スペインの伝説上の色男。行く先々で女性を誘惑し、射止めた女性をリストにして召使レポレッロに記録させているというとんでもない人物です。悪い男ではありますが、どこか人々を惹きつける魅力をもつキャラクターとしても捉えられてきました。
「こんなふうに口説かれたらついて行ってしまうよね…」「地獄に落ちて当然、こんな最低男!」「潔く生き方を貫くのは格好いい!」…と、観た方からは色々な感想が出てくるかと思いますが、いずれにしても様々な価値観を超越し、行き着くところまで行ってしまった存在。オペラだからこそ出会える、究極のキャラクターなのです。
③スリリングな展開や名曲も、字幕付きでよく分かる!
現在、日本で上演されるオペラの多くは原語で上演されています。作曲されたときの言語で歌唱することで、翻訳言語で歌う場合には損なわれてしまう音楽の流れや響きをそのまま表現することができるのです。
本作品もイタリア語で上演しますが、舞台の左右に縦書きの日本語字幕が表示されます。専門のスタッフが楽譜を見ながら歌と同じタイミングで字幕を出すので、舞台上で行われていることをリアルタイムに理解していただけます。
人物たちの思惑が入り乱れ、次々と展開していく物語だけに、「ついていけないのでは?」と不安に思われる方もご安心を。事前に配布するプログラムには詳しいあらすじや人物相関図も掲載していますので、早めに来場して予習されると、よりお楽しみいただけます。
④元メトロポリタン歌劇場首席演出家による正統派の豪華な舞台
演出を務める元メトロポリタン歌劇場首席演出家デヴィッド・ニース氏は、楽譜を深く読み込み、作品の意図を忠実に表現することに定評があります。奇を衒うではなく、それでいて飽きさせない生き生きとした舞台を創り上げるのです。
今作では「とくに登場人物の内面にフォーカスして彼らの確執や葛藤を描きたい」というニース氏。もともと17世紀に書かれたドン・ファンの物語を当時のシチュエーションのまま現代の聴衆に提示しても、身分制度などの違いから、作品の本質が伝わりにくいといいます。そのため、今回の演出では20世紀半ばの人物像を想定。イメージは、たとえばF.フェリーニなど1950-60年代のイタリア映画。男性は”dangerous”(危険な) 、女性は”fabulous” (美しい)な人物が登場します!
ニース氏の演出は、細部の所作にもこだわりが散りばめられています。写真ではまだ稽古着でのリハーサル段階ですが、今後、衣裳やヘアメイクがつき、さらにそれぞれの歌手が役になりきって、真に迫ったドラマが展開されます!
世界的デザイナー、ロバート・パージオラ氏によるデザインもお楽しみに。写真は、壮麗な大道具の制作工房を視察するパージオラ氏と、エレガントなデザインによるイタリア製の衣裳。
⑤兵庫で聴く、世界の最前線キャスト!
ドン・ジョヴァンニ役には、メトロポリタン歌劇場等で活躍するジョシュア・ホプキンズと、米国の歌劇場でキャリアを築いた今最も勢いのある日本人歌手 大西宇宙を配役。ノーブルなバリトン・ヴォイスで、魅了的な主人公を歌います。
そのほか、メトロポリタン歌劇場等米国の主要歌劇場、パリ・オペラ座や英国ロイヤル・オペラ等で出演を重ねる国際的な歌手、そして、国内外の大舞台で活躍している旬の日本人歌手の両組が並ぶ、贅沢なダブルキャスト。注目の歌手ばかりです!オペラ通の方はもちろん、初めての方にも「これぞオペラ」の醍醐味を味わっていただける、価値あるオペラ体験となることでしょう。
歌手のプロフィールはこちらから
https://www.gcenter-hyogo.jp/giovanni/cast-staff/
●「ドン・ジョヴァンニ」特設サイトはこちら https://www.gcenter-hyogo.jp/giovanni/