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2024.02.14
蝶々さんの現在(いま)を聞く。高野百合絵(ソプラノ)インタビュー
華やかな存在感で人々を魅了するソプラノの高野百合絵さん。当センターでのデビューは2021年の「メリー・ウィドウ」。大舞台で主役を務めるのは初めてという大抜擢ながら、堂々とした歌唱と演技で、オペラファンを驚かせました。昨年の「ドン・ジョヴァンニ」では、凛としたドンナ・アンナが印象的でした。大活躍の高野さんにお話をうかがいました。
◆役柄や出演への意気込みについて◆「蝶々夫人」記者会見レポートはこちら
−近年の多彩な活動について、お聞かせください。
「メリー・ウィドウ」をきっかけに、高野百合絵という歌い手の存在をたくさんの方に知っていただくことができ、そこから私のキャリアが本格的にスタートしました。テレビ朝日「題名のない音楽会」や「サントリー1万人の第九」などでの第九ソロ、名曲コンサートやニューイヤー・コンサートなどの幅広いお仕事を通じて、色々な公演で歌わせていただきました。
−「第九」では年末にたいへんご活躍でした。
2 年前に、佐渡マエストロの「第九」で初めてソプラノソロを務めました。アルトが今回の「蝶々夫人」でスズキ役の清水華澄さんで、精神面でも音楽面でもすごく支えていただきました。特に「1万人の第九」では、大阪城ホールというかなり広い会場で、マイクも使いますし、響き方もわからなくて不安だったのですが、清水さんに会場に適した歌い方をアドバイスしていただきました。
昨年はピンカートン役の笛田博昭さんもテノールソロでご一緒させていただいたのですが、清水さんと笛田さんがとても仲が良くて、お互いを尊敬しあっていて、かつ温かく、プロフェッショナルな雰囲気を作ってくださっていて、学ぶことが多かったです。お二人からはたくさんの刺激を毎回いただいているので、「蝶々夫人」での共演が楽しみです。
もちろん、そのお二人に限らず、出演される皆様が舞台経験豊かな方ばかりなので、安心して飛び込もうと思っています。
−記者会見では、「初めての役に不安もありましたが、少しずつ、この役を何十年も歌いたい、この役で世界の舞台にも立ちたい」とコメントされていた高野さん。挑戦を続けるプリマドンナの今後に、目が離せません!
■公演情報■
佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2024「蝶々夫人」
【全3幕/イタリア語上演・日本語字幕付/改訂新制作】
2024年7月12日(金)~21日(日) ※16日、19日は休演
兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール