リッカルド・デッラ・シュッカ(テノール)
Rodolfo: Riccardo DELLA SCIUCCA (tenor)
イタリア・アトリ生まれ。ロマーノ・エミリ、ルチアーノ・ガンチ(共にテノール)、イアノ・タマール (ソプラノ)の各氏に師事。また、音楽だけでなくミラノ・カトリック・サクロクオーレ大学では哲学 を修めた。ソリストとして活動を始め多数のコンサートで歌う。2017年ミラノでのアンジェロ・ ロフォレーゼ国際オペラ・コンペティションで優勝、その他の国際コンクールでも賞やスカラ シップを多数獲得。ミラノ・スカラ座アカデミーで学び、2018年アカデミー公演のケルビーニ 「アリ・ババ」ナディールでオペラデビュー。最近の出演作品に、フィレンツェ五月音楽祭「オテロ」(ズービン・メータ指揮) のカッシオ、パルマ王立歌劇場「シモン・ボッカネグラ」(ミケーレ・マリオッティ指揮)のガブリエーレ・アドルノがある。 この8月にはヴェルディ「アイーダ」の伝令役でザルツブルク音楽祭デビューが決まっている。初来日。
エヴァ・トラーチュ(ソプラノ)
Musetta: Ewa TRACZ soprano
ポーランド出身。2018年にミラノ・スカラ座アカデミーを修了、在籍中は「後宮からの誘拐」コン スタンツェ、「ヘンゼルとグレーテル」ゲルトルート、「ナブッコ」アンナで出演。最近及び今後の 出演は、ポーランド国立歌劇場「カルメン」ミカエラ、同歌劇場及びキエフ歌劇場、リヴィウ歌劇 場でのパデレフスキ作曲「マンル」ウラーナ、シュチェチン歌劇場でのシマノフスキ作曲「ロジェ 王」ロクサーナ、ワルシャワ室内歌劇場の日本ツアー「フィガロの結婚」伯爵夫人等。コンサート ではポーランド国立放送交響楽団のホール開場記念公演でのルトスワフスキ「シレジアン・トリプティック」や、アムステ ルダム・コンセルトヘボウでのシマノフスキ「スターバト・マーテル」等がある。
グスターボ・カスティーリョ(バリトン)
Marcello: Gustavo CASTILLO (baritone)
ベネズエラのバルキシメト出身。音楽教育プログラム“エル・システマ”で学び、イドベル・アルバ レスに師事。2016年にスカラ座アカデミーに入学し、2017年フンパーディンクの「ヘンゼルと グレーテル」ペーター役でスカラ座デビュー。今年はグスターボ・ドゥダメル指揮ヒナステラ「エ スタンシア」ナレーターとソリスト役でロサンゼルス・フィルハーモニックと、ファンホ・メナ指揮 エステベス「カンタータ・クリオージャ」悪魔役でシンシナティ交響楽団と共演、また、カール・オ ルフ「カルミナ・ブラーナ」でサレルノのヴェルディ歌劇場にデビューを果たした。今後は、バーリのペトゥルッツェッリ劇 場のグノー「ロミオとジュリエット」メルキューシオ役、オーストリアのクラーゲンフルト市立劇場のヴェルディ「仮面舞踏 会」レナート役、「カンタータ・クリオージャ」悪魔役でモントリオール、サンディエゴ、ライプツィヒで出演を予定している。
パオロ・イングラショッタ(バリトン)
Schaunard: Paolo INGRASCIOTTA (baritone)
2013年ペーザロのロッシーニ・フェスティヴァルのアカデミーに参加し、「ランスへの旅」トロン ボノクでデビュー。2016~18シーズンにスカラ座アカデミーに所属し、スカラ座で「チェネレン トラ」ドン・マニフィコ、「ヘンゼルとグレーテル」ペーター、「セビリャの理髪師」フィガロ及びドン・ バルトロ、「アリ・ババ」アリババ役で出演する。主な出演にカルロ・フェリーチェ劇場「コジ・ファ ン・トゥッテ」グリエルモ、ヴィチェンツァのオリンピコ劇場「結婚手形」ズルック、「絹のはしご」の ジェルマーノ、「ブルスキーノ氏」のガウデンツィオ、ティラナ国立オペラ劇場「ラ・ボエーム」マルチェッロ、「カルメン」エス カミーリョ、クロアチア国立劇場「ランメルモールのルチア」エンリーコ等がある。また、ショナール役はイタリア各地の劇 場で演じている。2022-23シーズンはイタリア・サヴォーナとノヴァーラの劇場にて「劇場での都合と不都合」プローコロ 役で出演。初来日。
エウジェニオ・ディ・リエート(バス)
Colline: Eugenio DI LIETO (bass)
テッラチーナ(イタリア)出身、ペルージャの音楽院を優秀な成績で卒業。ローマのアルジェン ティーナ劇場、トスカーナ及びノヴァーラのコッチャ劇場、フィレンツェのヴェルディ劇場等で出演 を重ね、スポレート歌劇場での「アルチーナ」メリッソやテネリフェのオペラ・スタジオで「ドン・ パスクァーレ」題名役に抜擢されるなど躍進。近年はスカラ座アカデミーに所属し、「セビリャの 理髪師」バジリオやケルビーニ「アリ・ババ」で出演。最近の出演にはスカラ座でのゲルギエフ 指揮によるムソルグスキー「ホヴァーンシチナ」、「リゴレット」スパラフチーレ、テネリフェでの 「仮面舞踏会」サムがある。
ロッコ・カヴァッルッツィ(バス)
Benoit / Alcindoro: Rocco CAVALLUZZI (bass)
カンポバッソ(イタリア)出身。スカラ座アカデミーに所属時に「チェネレントラ」、「セビリャの 理髪師」、チョン・ミョンフン指揮「ドン・カルロ」等多数出演。さらにトリノ王立歌劇場、バーリ・ ペトルッツィ歌劇場やインスブルック古楽音楽祭やザルツブルク・モーツァルテウム、ヴァッレ・ ディートリア音楽祭でのファビオ・ルイージ指揮「蛇女」等にも出演。ミラノ・スカラ座、ナポリ・ サンカルロ劇場、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場、ロンドン・ウィグモア・ホール等イタリアや欧州 各地で活躍を続けている。また、チェスティ「ラ・ドーリ」やドニゼッティ「ルクレツィア・ボルジア」 等、多くのDVDやCDを録音。今年8月にはバーリ・ペトルッツィ歌劇場でグノー「ロミオとジュリ エット」、ローマの劇場で上演されるチマローザの希少なオペラへの出演が決定している。
清原邦仁(テノール)
Parpignol: Kunihito KIYOHARA (tenor)
大阪音楽大学大学院修了。これまでに「リゴレット」マントヴァ公爵、「仮面舞踏会」リッカルドな ど、主役脇役問わず70以上の幅広い役柄を好演。イタリアでは「蝶々夫人」ゴローを演じ各紙 から好評を得た。帝国劇場「レ・ミゼラブル」などにも出演。多くの宗教曲・合唱曲のソリストを つとめ、自主企画オペラなどの演出も手掛ける。関西歌劇団理事。上方オペラ工房メンバー。大 阪音楽大学非常勤講師。平成17年度大阪舞台芸術新人賞受賞。平成25年度大阪文化祭奨 励賞、平成25年吹田市文化功労者賞受賞。Twitter:@k21kiyo
砂川涼子(ソプラノ)
Mimì: Ryoko SUNAKAWA (soprano)
武蔵野音楽大学卒業、同大学大学院修了。第10回(財)江副育英会オペラ奨学生として2001〜04年渡伊。五島記念文化財団奨学生として2005年より1年間再渡伊。第34回日伊声楽コンコルソ優勝。第69回日本音楽コンクール第1位。第12回リッカルド・ザンドナイ国際声楽コンクールでザンドナイ賞受賞。新国立劇場小劇場オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」エウリディーチェでデビュー。その後「ドン・ジョヴァンニ」ゼルリーナ等がある。藤原歌劇団には「ランスへの旅」コリンナ、「ラ・ボエーム」ミミ、「道化師」ネッダ、「ラ・トラヴィアータ」ヴィオレッタ等で出演。オペラ夏の祭典2019-20 Japan↔Tokyo↔World「トゥーランドット」リューで高い評価を得た。第16回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。藤原歌劇団団員。
ソフィア・ムチェドリシュヴィリ(ソプラノ)
Musetta: Sofia MCHEDLISHVILI (soprano)
ジョージア出身。国立トビリシ音楽院を卒業後、2013年~15年にスカラ座アカデミーに在籍し、 ロッシーニ「チェネレントラ」クロリンダでスカラ座にデビュー。レンヌ歌劇場「偽の女庭師」サン ドリーナ、スカラ座「カルメン」メルセデス、ペーザロ・ロッシーニ音楽祭「ランスへの旅」フォルヴ ィル伯爵夫人で出演、ヴィルトバート・ロッシーニ音楽祭でのフォルヴィル伯爵夫人、「デメトリ オとポリビオ」のリシンガ役が、CDリリースされている。また、フィラーモニコ劇場及びゲルト ナープラッツ州立歌劇場「魔笛」夜の女王、トビリシ歌劇場「愛の妙薬」アディーナ等を歌う。イタリア各地の劇場で「ラン メルモールのルチア」ルチア、「リゴレット」ジルダ、「タンクレーディ」アメナイーデなどの重要な役を演じている。オペラ・ デビューはサン・カルロス歌劇場「泥棒かささぎ」ニネッタ。ロンドン・ウィグモア・ホールでリサイタル・デビューを果たして いる。初来日。
髙田智宏(バリトン)
Marcello: Tomohiro TAKADA (baritone)
国立音楽大学音楽学部声楽科卒業、国立音楽大学大学院音楽研究科声楽専攻(ドイツ歌曲) を首席で修了。2005年第4回静岡国際オペラコンクール「三浦環特別賞」を受賞。また小澤征 爾音楽塾オペラ・プロジェクトIV~VIにも参加。2007年よりキール歌劇場専属歌手として、 13年間多数の主役を務め、2020年よりカールスルーエのバーデン州立歌劇場の専属歌手と なる。主に海外を拠点に活躍中。近年国内でも佐渡裕プロデュースオペラに主役で多数参加。 また新国立劇場では2019年に世界初演された、新作オペラ《紫苑物語》宗頼役に続き、2021年の《ドン・カルロ》ロド リーゴ役でも圧巻の歌唱で聴衆を魅了し、絶賛を博した。2017年12月にはシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州キール 市より宮廷歌手の称号を授与されている。現在、ドイツ在住。
町 英和(バリトン)
Schaunard: Hidekazu MACHI (baritone)
国立音楽大学卒業、同大学院首席修了。新国立劇場オペラ研修所修了。ボローニャ、ミュンヘンに留学。佐渡裕芸術監督プロデュースオペラでは2006年「蝶々夫人」、12年「トスカ」、13年「セビリャの理髪師」、14年「コジ・ファン・トゥッテ」、15年「椿姫」、17年「フィガロの結婚」、18年「魔弾の射手」に出演。また2016年NHK交響楽団デュトワ指揮「カルメン」ダンカイロにて高い評価を得た。その他新国立劇場をはじめサイトウ・キネン・フェスティヴァル、セイジ・オザワ松本フェスティヴァル、小澤征爾音楽塾などで活躍している。
平野 和(バス・バリトン)
Colline: Yasushi HIRANO (bass-baritone)
日本大学芸術学部ならびにウィーン国立音楽大学修士課程を首席で修了。末芳枝、R.ハンス マン、R.ホルに師事。2008年よりウィーン・フォルクスオーパーと専属契約。「フィガロの結婚」 タイトルロールをはじめ、在籍14シーズンで約500公演に出演。2022/2023シーズンは、フォル クスオーパーの「イオランタ」(新演出版)、「チェネレントラ」、「魔笛」に出演を控えているほか、 秋以降、日本での公演にも多数出演を予定している。2019年1月にはシュトラウス・フェスティ ヴァル・オーケストラのソリストとして兵庫県立芸術文化センターにも来演し、好評を博した。
佐渡 裕(指揮、芸術監督)
Yutaka SADO (conductor, artistic director)
京都市立芸術大学卒業。故レナード・バーンスタイン、小澤征爾らに師事。1989年ブザンソン指揮者コンクール優勝。1995年第1回レナード・バーンスタイン・エルサレム国際指揮者コンクール優勝。
これまでパリ管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ケルンWDR交響楽団、バイエルン国立歌劇場管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、北ドイツ放送交響楽団(現・NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団)等、欧州の一流オーケストラに多数客演を重ねている。2015年より、オーストリアを代表し110年以上の歴史を持つトーンキュンストラー管弦楽団音楽監督に就任し、欧州の拠点をウィーンに置いて活動している。オランジュ音楽祭「蝶々夫人」(演奏:スイス・ロマンド管弦楽団)、トリノ王立歌劇場「ピーター・グライムズ」、「カルメン」、「フィガロの結婚」など海外のオペラ公演の実績も多数。
国内では兵庫県立芸術文化センター芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラの首席指揮者を務める。CDリリースは多数あり、最新盤はトーンキュンストラー管弦楽団を指揮した17枚目のCD「ブラームス:交響曲第2番/ハイドンの主題による変奏曲」を2021年8月にリリース。著書に「僕はいかにして指揮者になったのか」(新潮文庫)、「棒を振る人生~指揮者は時間を彫刻する~」(PHP文庫/新書)など。
2022年4月より新日本フィルハーモニー交響楽団ミュージック・アドヴァ
イザーを務め、来年4月より同楽団音楽監督に就任予定。
オフィシャルファンサイト:http://yutaka-sado.meetsfan.jp
ダンテ・フェレッティ
(演出、装置・衣裳デザイン)
Dante FERRETTI (stage director, set and costume designer)
1943年マルチェラータ(イタリア)生まれ。ピエル・パオロ・パゾリーニ、フェデリコ・フェリーニ、テリー・ギリアム、フランコ・ゼフィレッリ、アンソニー・ミンゲラ、マーティン・スコセッシ、ティム・バートン、ブライアン・デ・パルマら、米国、イタリア両国の偉大な映画監督作品で美術デザインを手掛ける。ゼフィレッリの薫陶を受け、彼のもと5本の映画に参加。パゾリーニ作品にも5本参加した。後にはスコセッシと密に仕事をし、彼の最新作8本のうち7本でデザインを手掛けた。2008年にはデヴィッド・クローネンバーグ演出、ハワード・ショア音楽による「ザ・フライ」(パリ・シャトレ座)の装置デザインを務めた。
米国アカデミー賞美術賞を「アビエイター」「スウィニー・トッド:フリート街の悪魔の理髪師」「ヒューゴの不思議な発明」で受賞したほか10作品でノミネート。また、「クンドゥン」では衣裳デザイン賞にノミネートされた。そのほか英国アカデミー賞を4度、伊ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞を5度、伊ナストロ・ダルジェント賞を13度、ほか多数受賞。ローマ近郊のテーマパーク“チネチッタ・ワールド”の美術デザイナーの一人に選ばれた。2015年ミラノ万博では群像の製作を委託された。
[演出補] | マリーナ・ビアンキ | Marina BIANCHI, associate stage director |
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[合唱指揮] | シルヴィア・ロッシ | Silvia ROSSI, chorusmaster |
[装置] | フランチェスカ・ロ・スキアーヴォ | Francesca LO SCHIAVO, set decorator |
[照明] | マルコ・フィリベック | Marco FILIBECK, lighting designer |
[衣裳補] | 小栗菜代子 | Nayoko OGURI, associate costume designer |
[装置助手] | マッシモ・ラッジ | Massimo RAZZI, associate set designer |
[装置助手] | フェデリーコ・コスタンティーニ | Federico COSTANTINI , associate set designer |
[舞台監督] | 幸泉浩司 | Hiroshi KOIZUMI, stage manager |
[プロデューサー] | 小栗哲家 | Tetsuya OGURI, producer |