2014.07.19
『コジ・ファン・トゥッテ』初日を迎えました!
7/18、ついに『コジ・ファン・トゥッテ』が開幕しました!
いきいきとしながらも、何かを企んでいるかのような(?)序曲に始まり、冒頭は男性3人の賭けの場面。エネルギッシュな二人の若者と、老獪なドン・アルフォンソの対比が音楽でも描かれ、また歌手陣がダイナミックに演じ、かつ調和のとれたアンサンブルで魅せ、早速、会場は物語の世界の中へ。
次に登場するのは、女性たち。フィオルディリージとドラベッラの姉妹です。のびやかで豊かな歌声による重唱は、思わずため息が出る美しさ。さらに、女中デスピーナのコメディエンヌぶりには、客席も大いに沸いていました。
歌手のみなさんの歌唱の素晴らしさは言うまでもありませんが、チームワークのとれた演技でも、存分に楽しませてくれました。
さて、物語は恋人たちの別れ、異国の誘惑者の出現、葛藤、陥落、喜び、幻滅・・・と登場人物たちの心が、演出家ニースさんの言葉を借りれば“ジェットコースターのように”移り変わり、交差します。それが“音楽によって描かれている”というのが、やはりモーツァルトの、そして『コジ・ファン・トゥッテ』の魅力なのだと、実感させられます。特に2幕になると、さまざまな組み合わせで歌われる重唱でも、アリアでも、レチタティーヴォでも、すべて、物語を突き動かす登場人物たちの感情と音楽が密接なつながりを持っていて、一時も聴き逃すことができません。
気になるエンディングは・・・。それは観てのお楽しみ。観る人によって、もしかするとその日によって、違った結末が見えてくるのかもしれません。
さあ、あなたは『コジ』にどんなドラマを見ますか?
チケットのご予約はこちらから
2014.07.18
前夜祭が開催されました!
毎年恒例!オペラ前夜祭が、17日、センター前の高松公園で開催されました。
開幕は、中学生のみなさんの演奏から。地元西宮から瓦木中学校、平木中学校、深津中学校、そして篠山市から篠山東中学校の4校、計約140名が参加。今年も前夜祭に駆けつけた佐渡監督の指揮により、合同演奏で「アフリカン・シンフォニー」も演奏されました。
『コジ・ファン・トゥッテ』の舞台はナポリ。ナポリと言えば、ピザ!
「PIZZA SADO-LA」と題し募集された、夢のピザのイラストから、佐渡監督がお気に入りの2枚をチョイス。 選ばれたピザは、なんと、実際に西北のピザ職人によって、その場で焼かれました。試食されたみなさまにも好評でした。 右は司会の岡崎弥生さん。
本オペラに合唱のメンバーとして出演する歌手たちによる、「先取り!コジ・ファン・トゥッテ」。『コジ』の音楽から数曲をご披露くださいました。左から、森井美貴さん、長町香里さん、諏訪部匡司さん、迎 肇聡さん。
最後は、たくさんの風船とともに、華やかなフィナーレ。
2014.07.18
オペラ創造ワークショップ&バックステージツアーが開催されました!
17日、開幕直前のKOBELCO大ホールで、ワークショップ&バックステージツアーが開催されました。どのような意図で今回の『コジ・ファン・トゥッテ』が創られてきたのか、そのポイントが解説されました!
【出演】
佐渡 裕(指揮、兵庫県立芸術文化センター芸術監督)
デヴィッド・ニース(演出)
ロバート・パージオラ(装置・衣裳デザイン)
高沢立生(照明デザイン)
【司会】
小栗哲家(プロデューサー)
はじめに、メトロポリタン歌劇場の演出部長である演出家のニースさんが、今回の演出プランについてお話ししました。キーワードは“ティーンエイジャーたちの、夏休みのできごと”。このオペラは、エネルギッシュな若者の恋の物語なのだと、ニースさんは説明しました。実は、当初『コジ・ファン・トゥッテ』をつまらない作品だと思っていたというニースさん。でも、今回の上演は、自分自身でも面白いと思える作品になっている、と自信を見せました。
次に、装置・衣裳デザイナーのパージオラさんが解説をしました。今回の上演では、18世紀の劇場を意識してデザインされています。18世紀の劇場では、舞台美術の中に絵画が用いられることがあったそうです。当時と全く同じ手法というわけではないのですが、今回は、場面を区切るために絵画的な幕が用いられます。それらの幕は、パージオラさんのデザイン画を基に、日本の職人さんたちによって緻密に、美しく製作されました。ご注目ください!
衣裳は、ローマで作られたものです。こちらも、18世紀の設定でデザインされています。レースやアップリケがあしらわれたドレスは、本当に美しいです!
照明の高沢さんは、照明で時間の経過を表現する手法を、実際に舞台上の照明を使って解説。このオペラは一日のうちに起こる出来事。早朝から夕暮れまで、ナポリの空と海を表現した背景幕に当てる照明によって、表している、ということです。
その後は音楽について、佐渡監督からのお話。まず、この作品では、音楽的にも登場人物が巧みに描かれている、ということをお話しました。難しいことは、“テンポ感”だそう。例えば、音楽の中に“浮かれ”も“憂い”もあったりして、テンポが速すぎると浮かれすぎてしまうし、遅いとつまらなくなってしまう。その加減が難しいのだそうです。「音楽面について話しだすときりがないけれど、話すよりも音楽を聴いてもらった方が早い!」という佐渡監督。そうです、みなさま、まずは聴いてください!
ワークショップでは、お客様も舞台上に上がり、装置や衣裳、小道具を間近に見学していただきました。
さまざまな人の手で繊細に作られた『コジ・ファン・トゥッテ』。美しくもほろ苦いラブ・コメディに、どうぞご期待ください。
2014.07.11
公開リハーサル&ワークショップ
たくさんのご応募ありがとうございました!
『コジ・ファン・トゥッテ』公開リハーサル&ワークショップは、6月27日(当日消印有効)をもって応募を締め切りました。
今回も定員(公開リハーサル:各日400名、ワークショップ:500名)を上回るご応募をいただき、厳正な抽選により、ご来場者を決定いたしました。
応募総数
◎公開リハーサル
15日(火) 1,388通(参加希望人数:2,591名)
16日(水) 1,352通(参加希望人数:2,511名)
◎ワークショップ
17日(木) 417通(参加希望人数:726名)
結果は、ご応募いただいた皆様に、7月5日(土)に返信ハガキを投函し、お知らせしております。
たくさんのご応募ありがとうございました。
2014.07.08
前夜祭&オペラ・ウィーク 今年も開催!
今年もプロデュースオペラ本公演の開幕前夜、街をあげてオペラを盛り上げる「前夜祭」を開催します!
歌あり、踊りあり、もちろんおいしい屋台もあり!ぜひみなさまお越しください♪
また、前夜祭に先がけて、オペラウィークも開催いたします。どうぞあわせてお楽しみください!
<「コジ・ファン・トゥッテ」前夜祭 ~いつもこころに東北を~>
会場:高松公園(雨天時は芸術文化センター阪急 中ホール)
内容:ステージ(5:00PM~6:30PM)
◆昨年も大好評!中学校吹奏楽部による前夜祭開幕ファンファーレ!
◆ナポリといえばPIZZA! 夢の「PIZZA SADO-LA」コンテスト!
◆先取り「コジ・ファン・トゥッテ」!
ひと足早くオペラの世界へいざないます。 ほか
備考:雨天時は3:00PMより芸術文化センター1階エントランス前にて整理券を配布します。
屋台(4:00PM~6:00PM)
えほん読み聞かせイベント(4:00PM~)
<にしきたオペラウィーク>
前夜祭に先がけて、にしきたの様々な会場でイベントを開催!にしきたがオペラに染まる!
1.アンサンブルちょうちょのクラシック・コンサート ~天才モーツァルトの魅力♪~ ※終了しました
日時:7/6(日)5:00PM~
会場:阪急西宮ガーデンズ 4Fスカイガーデン 木の葉のステージ
雨天時:ガーデンズホール
出演者:アンサンブルちょうちょ(メゾ・ソプラノ:谷田奈央、フルート:今井さつき、ピアノ:白坂亜紀)
演奏曲:『コジ・ファン・トゥッテ』より「どうにもならない不安」 きらきら星変奏曲 ほか
2.“コジ・ファン・トゥッテ/ピザパーティ”
日時:7/12(土)12:00PM~3:00PM頃
会場:にしきた駅前公園
内容:旬、物語、歌の焼きたてピザを楽しむ、にしきたの仲間たち
出演:ピアノ…井本英子、歌・合唱…ヤタGUY、西宮公同幼稚園コーラス隊 ほか
3.オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」より “家政婦デスピーナは見た!! 人はみんなこんなもの…”
日時:7/15(火)2:00PM~2:30PM
会場:アクタ西宮東館2F 中央ひろば
出演者:高木ひとみ(ソプラノ)、三井久美子(ピアノ)
演奏曲:オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』より「男たちに兵士たちに」、「女も15才になれば」 ほか
4.コジつけ!? オペラ グルメ・ウィーク
期間:7/15(火)~7/27(日)
オペラで心をいっぱいに、お料理でおなかもいっぱいに!
参加店舗や特典の内容はこちらから(PDF/3.14MB)
さまざまなイベントで、「コジ・ファン・トゥッテ」本公演にむけて街中が盛り上がります!
どうぞみなさま、ぜひ一緒にお楽しみください!!
お問合せ:西北活性化協議会 0798-61-3226(10:00AM~6:00PM/月・金曜休み)
参加費:いずれも無料
主催:西北活性化協議会
(アクタ西宮振興会、にしきた商店街、阪急西宮ガーデンズ、兵庫県立芸術文化センター)
後援:西宮市、西宮市教育委員会 協賛:プレラにしのみや管理組合