2014.04.18
ハイライトコンサート 西宮公演が開催されました!
『コジ・ファン・トゥッテ』の名場面を凝縮した、まさに“ええとこどり”のハイライトコンサートを、4月17日に開催いたしました!関西を代表する歌手陣の熱唱、熱演、分かりやすい解説に大いに盛り上がった2時間でした。
下記の日程で県内ツアー公演がございますので、観逃した方は、ぜひお越しください。
・洲本公演 4/18(金)7:00PM 洲本市文化体育館 文化ホール ★完売★
・篠山公演 4/27(日)2:00PM たんば田園交響ホール 079-552-3600
・たつの公演 5/3(土・祝)2:00PM たつの市総合文化会館 アクアホール 0791-72-4688
※芸術文化センターでのチケットお取り扱いはございません。詳細は各会場にお問い合わせください。
重唱曲を中心に、『コジ』の名曲をハイライトで演奏し、曲の間にストーリー解説や、作品に関する豆知識も交えた贅沢な構成。2時間で120%!『コジ』を堪能できました!
(構成・ステージングは、バリトン歌手の木村孝夫さん)
ピアノ演奏とお話に大活躍だった伊原敏行さん。絶妙なトークで客席を沸かせてくれました。作品にまつわるさまざまなエピソード―作品中に出てくる怪しい治療や、当時の作曲作業、タイトルのいわれなど―も分かりやすく解説してくださいました。
第2幕フィナーレ。歌唱はもちろん、コミカルな演技で魅せた6人の歌手陣。
<左から>福嶋 勲さん(グリエルモ)、和泉万里子さん(フィオルディリージ)、坂口裕子さん(デスピーナ)、萩原次己さん(ドン・アルフォンソ)、西村 薫さん(ドラベッラ)、中川正崇さん(フェルランド)
2014.04.08
小川里美 スペシャル・インタビュー! Vol.1
フィオルディリージ役を演じる小川里美さん。話題の公演に相次いで主演する注目のソプラノです。
“日本一美しいソプラノ”小川さんに、歌手への道、モーツァルトへの想い、公演への抱負を伺いました!
■オペラ歌手を志したきっかけは?
10歳から地元の少年少女合唱団に所属していました。12歳の時、児童合唱で「カルメン」に出演したのですが、こんな世界があるのか!と衝撃を受けて、その時に「私はオペラ歌手になる!」と。その夢はいったん覚めるのですが、高校で進路を考えた時、自分しかできないことをしたい―それはやはり歌ではないかと思い、音大を受けることに決めました。
■ミス・ユニバース・ジャパンという異色の経歴をお持ちです。
音大在学中、友達と表参道を散歩していたら、向うからその時のナショナル・ディレクターが歩いてきて、すれ違いざまに「あなたにミス・ユニバース・ジャパンに出てほしい」と言われたんです。驚いて、その時は断りました。私は音楽を勉強していて、モデルの経験もないし、無理だと。でもその時一緒にいた友達に背中を押されて、チャレンジしたところ、まさかの優勝。
でも優勝すると1年間様々な仕事がある。悩んで先生に相談したところ、「1年仕事に集中して、その後でやはり音楽を求める気持ちがあるなら、待っていますよ」とおっしゃった。そこで大学を休学し、ミス・ユニバースの仕事を務めました。振りかえると、その1年間で得た経験、出会いやご縁は、かけがえのないものだったと思います。
その間、音楽を求める気持ちがいつもありました。1年後に復学して、すんなり元の音楽漬けの毎日に戻りました。
■大学卒業後、新国立劇場の研修所を経てミラノに留学されます。
やはりオペラ発祥の地で学びたい、と思い留学を決めました。実は「コジ・ファン・トゥッテ」は留学中に学んだ思い出深いオペラなんです。ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院の特別なクラスに参加することができ、半年間勉強しました。私はメゾからソプラノに転向したのですが、ソプラノになって2年目、という早い時期に学んだオペラということもあり、今回そこに立ち戻れるのはとても嬉しく思います。
「経験して分かったのですが、ミス・ユニバースと健やかな歌い手の暮らしはあまり差がない。たくさん寝て、栄養を考えて食べて、水をたくさん飲んで、ストレスなく暮らす。ストレスを減らす秘訣は―自分がいつも笑顔で朗らかでいることでしょうか。」 |
2014.04.08
小川里美 スペシャル・インタビュー! Vol.2
■「コジ」は思い入れのある作品とのことですが、その音楽の魅力とは?
モーツァルトの音楽は、とにかく旋律が美しい。とても気品があって、真珠のような、上品で控えめな光がいつも宿っている音楽だと思うんですね。
今、突然思い出したんですが、大学でモーツァルトの歌曲を勉強していて、“ラウラに寄せる夕べの思い”を歌った時に、先生が「あなたの声は真珠のような声ね。粒が揃っていて上品で。モーツァルトはそういう風に歌うの」とおっしゃったことがあるんです。そのイメージが今もあります。今回もモーツァルトならではの調和のとれた気品のある声、柔らかい暖かい声で歌いたいですね。
■フィオルディリージとドラベッラ、小川さんはどちらに近い?
フィオルディリージにはすごく共感します。物事というのはこうあるべき、という理性の部分が強い人だと思うんですね。私も基本的には理知的に生きたいな(笑)と思っているので。
■フィオルディリージも最後は“陥ちて”しまう訳ですが、小川さんなら?
うーん。わからないですね。でもフェルランドぐらい情熱的な恋人だったら…。素敵ですよね。フィオルディリージには自分を変えたい願望というか、危険なものに憧れる気持ちもあったと思うんです。理性の強い人って傾いたら早い。
ところで!自分の婚約者が実は自分達を騙していたと知ったら、私本気で怒ると思うんです。自分が何をしていたかはともかく(笑)。そうなったときに、元の恋人を元の気持ちでは愛せないのかなと。演出のニースさんにも、「どう終わるつもりですか?」と聞いたのですが、それは稽古の中でみつけていくものじゃない?と。ですから本当に私たちの物語がどう終わるのか、現時点ではわからないんですよ。
■飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中の小川さん。意気込みをお聞かせください!
いつも自分の身の丈より少し大きいのでは、と思う役をいただくことが多いんです。今回も、今日本で「コジ」をやるとしたら望みうる最高の条件が揃った舞台だと思います。そういう意味で責任感も感じますし、マエストロ、ニース氏、キャストの方達から謙虚にたくさん学んで、でも舞台の上では大胆に演じたいと思います。
「女性的でシンプルな服装が好き」という小川さん。
この日は春らしいピンクのブラウスをお召しになっていました。
2014.02.21
新聞各紙、ウェブサイトでとり上げられました!
1月20日に行われた、制作発表記者会見の模様が新聞各紙&ウェブサイトでとり上げられました。
■毎日新聞 2/5(水) 夕刊
■朝日ファミリー 2/7(金)、2/21(金)
■西宮経済新聞 2/14(金)
※ウェブ版でもお読みいただけます。こちらから(西宮経済新聞のサイトが開きます)
■朝日新聞 2/20(木) 夕刊
■産経新聞 2/20(木) 夕刊
※ウェブ版でもお読みいただけます。こちらから(産経新聞のサイトが開きます)
■ぴあ関西版WEB(下記リンク貼る)
※こちらからお読みいただけます。(ぴあのサイトが開きます)
2014.02.15
2/16(日)、いよいよチケット一般発売!
2/16(日)、いよいよ『コジ・ファン・トゥッテ』のチケットを一般発売いたします。
お好きなお座席をお選びいただける、簡単、便利なインターネット予約はこちらから!
ぜひお早めにお買い求めください。
※インターネット予約には事前の会員登録が必要です♪ 会員登録はこちらから
※窓口での販売は、2/18(火)より開始です。(残席がある場合のみ)
2014.02.12
制作発表記者会見レポート!
その1~佐渡裕芸術監督編
発売に先がけて開催された『コジ・ファン・トゥッテ』制作発表記者会見。佐渡裕芸術監督のほか、演出家のデヴィッド・ニースさん、フィオルディリージ役の小川里美さんが公演の魅力や抱負を語ってくださいました。レポートその1は佐渡監督のお話からです。
■『コジ・ファン・トゥッテ』はモーツァルトの中で一番好きなオペラ
佐渡:今年でプロデュースオペラは10作目になり、モーツァルトの作品としては2007年の『魔笛』に続き2作目です。その『コジ・ファン・トゥッテ』は私にとって、魅力的な作品が並ぶモーツァルトのオペラの中でも、最も好きな作品なのです!
話の筋は3~4行で書けてしまうようなものなのですが、この中に誠実さと不誠実さ、自尊心と嫉妬心など相反するものが入り乱れ、複雑に存在するのが面白い。一言でいえば“劇中劇”ですね。劇の中で変装をし、新しい恋人と恋をして…、何が現実で何が夢なのか、だんだん判らなくなってくるのです。そして、これは世の中には何の役にも立たない、他愛もない話のように見えて、実は非常に奥深いところにまで展開していきます。
■モーツァルトの音楽がかける“恋の魔法”
佐渡:そんな物語に、圧倒的な力で“恋の魔法”をかけるのが、音楽です。モーツァルトの音楽にはスピード感、生命力があります。そして美しさがあると同時に、その裏側に悲しさと痛みを感じられます。この『コジ』も第1幕は非常に活き活きとしていますが、第2幕になると儚さや悲しみ、そして欲望があります。人間臭さがありながら、音楽によってそれが高い極みまで持っていかれる―それがモーツァルトの素晴らしさなのです。
■これは夢か現実か・・・作品本来の世界観を存分に表現
佐渡:演出のニースさんとのお仕事は今回が初めてで、非常に楽しみにしています。
『コジ』は作品自体において、脚本的にも音楽的にも「本質的に特別なもの」があります。そういう意味でニースさんには、オリジナルの作品が持つ世界観を出してもらいたいと思います。美術プランを見るところ、まさに夢か現実かよく判らないような、とても美しい舞台になりそうです。これまでのプロデュースオペラにはなかった新しい、『コジ・ファン・トゥッテ』だけが持つオペラの世界観をご覧いただけることでしょう。
■世界的に活躍する歌手陣とともに、兵庫ならではのオペラを
佐渡:今回もダブルキャストで、一組はニースさんのご推薦もあり、メトロポリタン歌劇場をはじめ世界中で活躍する歌手陣によるインターナショナルキャスト、もう一組はアジアキャストとでもいいましょうか、それぞれ国際的な舞台で活躍する方々が集結します。フィオルディリージ役の小川里美さんは、今すごい勢いでオペラ界に新しい風を起こしている素晴らしいソプラノ。一昨年の『トスカ』でカヴァーを務められましたが、練習で歌われただけで皆、魅了されました。
私たちは非常に創造的なことをやろうとしています。ニースさん、素晴らしい歌手たちとともに、モーツァルトの本質に忠実に、かつ兵庫ならではのアンサンブルが出来上がることでしょう。またオーケストラもさらに魅力的な、PACオケにしかできない音作りを目指し、序曲から“恋の魔法”にかけますよ!
2014.02.12
制作発表記者会見レポート!
その2~デヴィッド・ニース(演出)編
『コジ・ファン・トゥッテ』制作発表記者会見のレポート、その2は演出家デヴィッド・ニースさんのお話からです。
■メトロポリタン歌劇場での豊富な経験を擁して、日本へ
ニース:私は37年間メトロポリタン歌劇場で仕事をしていて、その間出演したあまたの名歌手や名指揮者たちと仕事をしました。そのような環境で、毎日学ぶことがあり、まるでオペラの大学で勉強し続けているような人生です!
幸いなことに日本でも何度か仕事をしていますが、素晴らしい経験ばかりです。そして昨夏、兵庫で『セビリャの理髪師』を観て、オーケストラ、マエストロの音楽づくり、出演者、技術スタッフ、そして何より観客の皆さんの水準が高く、今オペラを創るならやはり日本だな、と改めて確信しました。
■『コジ』は“夏休み”に起こる“Bitter Sweet Comedy”
ニース:佐渡さんがおっしゃったように、『コジ・ファン・トゥッテ』はモーツァルトが生んだ最も素晴らしいオペラだと私も思います。とても親密で繊細なドラマで、コメディではありますが、“Bitter Sweet Comedy”です。この作品を説明する際に私がよく言うのが、「夏休みの間のできごと」という例えです。夏休みの間、人々は時間を持て余し、冒険、危険に走ります。“ホルモンが手に負えなくなってワイルドになる”とでも言いましょうか。そんな遊び心から始まったものが徐々に深刻なものに、そして本物の愛に…。続きは公演をご覧ください!
■18世紀の劇場を彷彿とさせる美しい舞台を
ニース:装置・衣裳デザイナーのパージオラさんとともに18世紀の劇場を彷彿とさせる舞台美術を考えました。美しい絵画的な背景で、物語の舞台である1790年当時のナポリの雰囲気を感じていただけるでしょう。その中で、歌手が語っているドラマに集中していただけるよう、シンプルな物語、豊かなキャラクターを創りあげていきます。最近のオペラ演出では、ドラマ以外のことに観客が集中しなければならないことが多々ありますが、私が常に考えているのは、「人物と物語を語る」ことです。兵庫にはすでにしっかりとしてお客様がついているので、私は、オペラを再構築することによってではなく、物語を語ることに焦点を合わせて、皆様に、オペラが与えられる最高の体験をお届けしたいと思います。
2014.02.12
制作発表記者会見レポート!
その3~小川里美(フィオルディリージ役)編
『コジ・ファン・トゥッテ』制作発表記者会見のレポート、その3はフィオルディリージ役 小川里美さんのお話からです。
■兵庫は特別な劇場!
小川:私は一昨年、『トスカ』のカヴァーキャストとして兵庫のオペラに参加しました。兵庫に来て、まず雰囲気が温かい劇場だと感じたのですが、それは地元に愛されている劇場であるということ、何よりマエストロの音楽や音楽家・スタッフに対する愛情や情熱の表れなのだと感じたことを覚えています。このような温かい、また全国から注目されている成功している劇場に呼んでいただけるのは嬉しくもあり、背筋の伸びる思いもします。
■そして『コジ・ファン・トゥッテ』は特別な作品!
小川:『コジ』は、ミラノ留学中に勉強していた役、作品で、ミラノの生活、学生時代の仲間のことを懐かしく思い出させてくれる作品でもあります。私は2009年にイタリアでデビューしたのですが、そこから5年という節目の年に思い出のオペラに立ち戻ることができるのは、わくわくするし、初心にかえるような気持ちも感じています。
■共演歌手陣とのアンサンブルにもご注目を!
小川:インターナショナルキャストの方々は、皆初めてご一緒するので、稽古場で色々と学びたいです。一方のアジアキャストの皆さんとは全員、面識があります。どの方も尊敬する歌手であり、友人あるいは先輩です。
『コジ』ではアンサンブルが重要。登場人物6人全員のドラマをどのように表現し、音楽に乗せていくのか、楽しみです。アンサンブルではチームワークが大事なので、このようなキャスト、佐渡さん、ニースさんとご一緒できるということは、とても心強いです。そういうわけで、私は稽古場に行くのをとても楽しみにしておりますが、皆さんは劇場に行くのを楽しみにしてください!
2014.01.29
【プレイベント情報】ワンコイン・プレ・レクチャーも同時発売!
毎回ご好評いただいている、ワンコイン・プレ・レクチャーを今回も開催いたします。
分かり易い解説や生演奏を交えて、『コジ』を100倍楽しむための内容が盛りだくさん。
ぜひ、夏のオペラ公演に先がけて、お越しください。
いずれも、
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
料金:500円(全席指定・税込)
芸術文化センター会員先行予約受付開始:2/13(木)、一般発売:2/16(日)です。
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【特別編】
『コジ・ファン・トゥッテ』ハイライトコンサート“ええとこどり”
4/17(木)2:00PM [日本語上演/約2時間・休憩あり]
インターネット予約はこちら
関西屈指のオペラ歌手たちが、『コジ・ファン・トゥッテ』の名場面をぎゅっと凝縮してお贈りし、まさに作品の“ええとこどり”をしてしまおうという、贅沢なコンサート。本格的な歌とピアノ、そしてコミカルなお芝居で、オペラの魅力をワンコインで楽しめます!
出演:和泉万里子(フィオルディリージ)、西村 薫(ドラベッラ)、
坂口裕子(デスピーナ)、中川正崇(フェルランド)、
福嶋 勲(グリエルモ)、萩原次己(ドン・アルフォンソ)、
伊原敏行(ピアノ・お話)
■本公演は、県内3会場でツアー公演も行います。詳しくは各会場へお問い合わせください。
※芸術文化センターでは県内ツアーのチケットお取り扱いはございません。
・洲本公演 4/18(金)7:00PM 洲本市文化体育館 文化ホール しばえもん座 0799-25-3321
・篠山公演 4/27(日)2:00PM たんば田園交響ホール 079-552-3600
・たつの公演 5/3(土・祝)2:00PM たつの市総合文化会館 アクアホール 0791-72-4688
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【レクチャー編 第1回】
コジ・ファン・トゥッテ、~モーツァルトが遺(のこ)した奇跡の音楽
5/21(水)11:30AM / 2:30PM [約90分・休憩なし]
インターネット予約はこちら
ウィーンで20年もの間コレペティトール(歌劇場などでオペラ歌手等に音楽稽古をつけるピアニスト)を務めた三ツ石潤司さんを迎え、実際にコレぺティ(歌手へのコーチング)する様子から、オペラの音楽作りをご紹介。生演奏を交え、コジの音楽の魅力に迫ります!
講師・ピアノ:三ツ石潤司(コレペティトール)
出演:森井美貴(ソプラノ)、西村 薫(メゾソプラノ)、神田行雄(バス)
【レクチャー編 第2回】
心変わりはどうして!?~危険な恋の物語
6/18(水)11:30AM / 2:30PM [約90分・休憩なし]
インターネット予約はこちら
これは単なる恋物語ではない? 公演によって結末が違うって本当? なぜ姉妹は変心してしまう…? これまで幾多の上演を観聴きしてこられたオペラの達人、堀内修さんが、多面的に作品の面白さ、演出の観方などを分かり易くお話しくださいます。
講師:堀内 修(音楽評論家)