グランドオペラ2012秋号に公演評が掲載されました。 2012.10.19
現在発売中のグランドオペラ2012秋号(Vol.49)に公演評が掲載されています。
舞台写真もたっぷりとご覧いただけますので、ぜひご一読ください。
新聞・雑誌に公演評が掲載されました! 2012.09.09
新聞・雑誌に公演評が掲載されました。ぜひご一読ください。
朝日新聞全国版 夕刊(8/14)
公演評「舞台の空気替える歌唱力」
音楽の友9月号(8/18発行)
コンサート・レビュー「佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2012《トスカ》」
モーストリー・クラシック10月号(8/20発行)
公演レビュー「7月19日兵庫県立芸術文化センター『トスカ』」
読売新聞大阪 夕刊(8/22)
公演評「佐渡指揮 情念のドラマ力強く」
本日の日経新聞(夕刊)に公演評が掲載されました! 2012.07.31
本日7月31日付の日経新聞大阪(夕刊)に公演評が掲載されました。
ぜひご一読ください。
千秋楽を迎えました。連日のご声援ありがとうございました! 2012.07.28
本日、「トスカ」が千秋楽を迎えました。
客席はスタンディングオベーションとなり、いつまでも熱い拍手が鳴り続けました。ステージ上のキャストや佐渡監督も感無量の面持ちで、何度もカーテンコールに応じました。
連日の猛暑の中、足をお運びくださった皆さま、熱いご声援をくださった皆さま、本当にありがとうございました!
本日の神戸新聞(夕刊)に公演評が掲載されています! 2012.07.27
本日の神戸新聞(夕刊)に海外組の公演評が掲載されています。ぜひご覧ください。
海外組は本日が千秋楽でした。10分以上も続いたカーテンコールではブラボーの嵐、そして満場総立ちの拍手が贈られました。
明日はいよいよ大千秋楽(日本人組)です。ご来場予定の皆さま、ぜひ熱いご声援をお願いいたします!
昨日の産経新聞(夕刊)で「トスカ」が取り上げられました! 2012.07.27
昨日の産経新聞(夕刊)で「トスカ」が取り上げられました!
舞台・衣装にイタリア人の粋
7月26日付 産経新聞大阪(夕刊)
ぜひご覧ください。
産経新聞朝刊にカヴァラドッシ役、福井敬インタビュー掲載! 2012.07.22
本日の産経新聞(朝刊)の芸能欄にカヴァラドッシ役、福井敬さんのインタビューが掲載されています。「愛や政治的信条にまっすぐだった男を全力で演じたい」と役への想い語る福井さん。ぜひご一読ください。
MSN産経ニュースで「トスカ」が取り上げられました! 2012.07.20
ニュースサイトMSN産経ニュース(関西版)に、イタリアで作られた舞台装置や衣裳についての記事が掲載されています。佐渡監督も「イタリアの美意識が凝縮されている」と胸を張る『トスカ』の舞台裏。ぜひご一読ください。
「トスカ」大興奮の初日レポート! 2012.07.20
昨日「トスカ」が開幕しました!
初日のキャストは、海外勢。トスカ役のスヴェトラ・ヴァシレヴァは、美しい歌声はもちろん、その妖艶で情熱的な「トスカ」で会場を釘付けに。ティアゴ・アランカムは、若々しく正義感溢れるヒーロー、カヴァラドッシを熱演。対する悪役、二人を追い詰める警視総監役グリア・グリムズレイのエレガントでサディスティックなスカルピアも圧巻!二幕、スカルピアがトスカに迫るシーンでは、二人の緊迫したやりとりに何度も戦慄が。一転、打ちひしがれたトスカが歌う「歌に生き、恋に生き」はその清新な歌声に会場が水を打ったように静まりかえり、直後割れんばかりの拍手がわきおこりました。
終演後は、鳴りやまない拍手に出演者、佐渡監督、演出チームが何度もカーテンコールに応じ、大興奮のうちに初日の幕が下りました!
本日は日本人組の初日です。若干、残席がございますので、ぜひこちらからご予約ください!(お昼の12時までネットでもご予約いただけます。)
第2幕ファルネーゼ宮殿
カーテンコールでは佐渡監督、演出チームも登場!
本日の日経新聞(夕刊)にトスカ役、並河寿美さんのインタビューが掲載されました! 2012.07.19
本日の日経新聞(大阪)夕刊の「いまドキ関西」にトスカ役、並河寿美さんのインタビューが掲載されています。並河さんが「1番好きなオペラ」だという『トスカ』への思い。ぜひご覧ください。
オペラ創造ワークショップ&バックステージツアーが開催されました! 2012.07.19
昨日、本番直前のKOBELCO大ホールで、ワークショップ&バックステージツアーが開催されました。ダニエレ・アバドさんをはじめ演出、デザイナーのみなさんが、どのような意図で今回の「トスカ」を創ってきたのか、そのポイントを解説しました!
【出演】
ダニエレ・アバド(演出)
ボリス・ステッカ(演出補)
ルイジ・ペレゴ(装置・衣裳デザイン)
ヴァレリオ・アルフィエリ(照明デザイン)
ルーカ・スカルツェッラ(映像デザイン)
佐渡裕(指揮、兵庫県立芸術文化センター芸術監督)
【司会】
小栗哲家(プロデューサー)
今回の舞台装置は、艶やかな黒い床に白亜の回り舞台が置かれ、さらにその周りを巨大な柱が取り囲んでいます。アバドさんによると、プッチーニは劇音楽の最高の作り手であり、音楽を聴けば情景や登場人物の心理状況が映画のようにありありと浮かび上がってくる・・・・・そうして音楽が多くを語ってくれる分、舞台装置はあえてリアルに作りこまず、教会の祭壇をイメージした象徴的なデザインにしたそうです。
衣裳のペレゴさんは、1900年代初頭のフランスのモードを徹底的に研究し、そこに自らののセンスを加えて今回のデザインを作られたそうです。トスカの第1幕の衣裳は、白い装置に映える「赤」をセレクト。この赤色は、カヴァラドッシへの情熱を表しています。
照明のアルフィエリさんは、第1幕の教会のシーンでは柱の間からステージを照らすサイドライトを多用し、強い光ではなく教会らしい暗い光を作った・・・とお話されました。
舞台奥の巨大なスクリーンに映し出される、古い映画のようなモノクロの映像は、映像デザイナーのスカルツェッラさんによるもの。スカルツェッラさんは、各幕の映像の撮影エピソードをお話くださいました。(サンピエトロ大聖堂の彫刻や、ファルネーゼ宮殿の廊下、サンタンジェロ橋の彫刻などを撮影したそうです。)
佐渡監督は、「指揮者や歌手、オーケストラにとって、『トスカ』は憧れのオペラです。プレッシャーもありましたが、大変美しい舞台が完成しました。自信を持ってみなさんにお届けしたいと思います」と、意気込みを熱く語りました。
ワークショップの最後には、1幕のフィナーレの舞台装置・照明効果をデモンストレーション!さらに客席のお客さまに、実際にステージ上で装置や衣裳、小道具を間近に見学していただきました。
兵庫から世界へ発信する美しい「トスカ」に、どうぞご期待ください!
第1幕サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会の舞台装置と、トスカやスカルピアの衣裳
オリジナルグッズ販売中!公演の前後に"ポッケ"の展示もご覧ください! 2012.07.19
ただ今、芸術文化センター2階共通ロビーのショップで、「トスカ」のオリジナルグッズを販売しています。KOBELCO大ホールのホワイエ内でも販売いたしますので、公演の記念にぜひお買い求めください!また共通ロビー内"ポッケ"では、「トスカ」のあらすじや人物紹介を展示しています。公演の前後にお立ち寄りください。
オリジナルグッズ | "ポッケ"の展示 |
にしきたの街が「トスカ」色に!音楽イベントや前夜祭が開催されました! 2012.07.19
7月15日から18日にかけて、芸術文化センター周辺で音楽イベントや前夜祭が開催されました!
近隣のこどもたちのかわいい歌声が 響きました。(7/15にしきた公園) | 佐渡監督と芸術文化センター ゼネラルマネージャー林伸光の トークショー(7/16アクタ西宮) |
テノールの西村悟さんがプッチーニ 名曲集を披露。(7/16アクタ西宮) | アカチャン・ホンポでは "0歳からのコンサート"(7/16) |
カンツォーネ大会。衣裳も 気合が入っています!(7/18前夜祭) | 「トスカ」出演のキュウ・ウォン・ハンさん、 西村悟さんも佐渡監督と一緒に 歌声を披露!(7/18前夜祭) |
ピザやイカ焼きの出店も大繁盛。 (7/18前夜祭) | 絵本の読み聞かせイベントが 行われました。(7/18前夜祭) |
最後はみんなで盆踊り!(7/18前夜祭)
【残席情報】いよいよ明日開幕!どうぞお見逃しなく!! 2012.07.18
いよいよ明日、「トスカ」が開幕します!公開リハーサルやワークショップにお越しいただい方は、美しく洗練された舞台やドラマティックな音楽、迫真の歌と演技に驚かれたのではないでしょうか?世界の創造力が結集された、ここ兵庫でしか創れない「トスカ」をお届けしますので、どうぞご期待ください!
【チケット情報】 現時点で、以下のお日にちで残席がございます。
7月19日(木)、20日(金)、21日(土)、25日(水) いずれも2:00PM開演
本公演はダブルキャストですが、どちらの組もそれぞれ違った魅力を持った舞台に仕上がっています。ぜひ両方を見比べて、2倍も3倍もお楽しみください!
ご予約はこちらから
本日の朝日新聞・毎日新聞の夕刊で「トスカ」が取り上げられました! 2012.07.18
本日の朝日新聞・毎日新聞の夕刊で「トスカ」が取り上げられました。毎日新聞にはカヴァラドッシ役、福井敬さんのインタビューが掲載されています。役作りや今回の舞台の魅力について、熱く語っています。ぜひご覧ください。
朝日新聞大阪 夕刊(7/18)
佐渡裕芸術監督のコメントや、本公演の見どころが取り上げられています。
毎日新聞大阪 夕刊(7/18)
福井敬さんのインタビューや本公演の見どころが取り上げられています。
【キャスト紹介】日本を代表するテノール歌手 福井敬(カヴァラドッシ) 2012.07.18
日本を代表するテノール歌手として活躍する福井敬さん。今回、多忙なスケジュールを調整いただき、初めて佐渡裕プロデュースオペラへの出演が実現しました。開幕直前、芸術文化センターで稽古に入られた福井敬さんにお話を伺いました。
佐渡オペラに初登場!
岩手県出身で、中・高時代には吹奏楽部でトロンボーンを吹いていたという福井さん。高校生の時に声楽を志し、声楽家の道へ。国立音楽大学、同大学院、二期会オペラスタジオを経て、92年二期会創立40周年記念『ラ・ボエーム』ロドルフォ役で鮮烈デビュー。以来、数々のオペラ作品に主演し、わが国を代表するトップ・テナーとして活躍を続けています。佐渡裕プロデュースオペラには、待望の初登場となります。
「佐渡さんのオペラは、私達オペラをやっているものにとっては注目のプロダクションです。これだけの高いレベルを保ちながら、地元のお客さんがたくさんいらっしゃっているというのが素晴らしいですよね。そのパワーの源はなにか、とても興味がありました。兵庫に来てみて、佐渡さんをはじめ、スタッフの方の(オペラを)楽しめるものにしようという意気込みをすごく感じます」。
『トスカ』のここに注目
福井さんの最高の当たり役とされるのがプッチーニ作曲『トゥーランドット』のカラフ役。同じくプッチーニの『トスカ』ですが、コンサートで歌うことはあっても、意外にも本公演でカヴァラドッシ役を演じるのは初めてとのこと。「例えば"星は光りぬ"はとても有名なアリアで、コンサートなどで耳にされた方も多いと思います。でも、それがオペラの中に組み込まれると、全く違うイメージになる。皆さんの想像の上を行く"星は光りぬ"を聴かせたいと、今もがいているところです(笑)」。
また、共演するトスカ役の並河さんについて、「並河さんは、トスカという人間が表現できる数少ない歌手」と絶賛。お二人がどんな『トスカ』を創りだすのか、期待が高まります。
演じる面白さ
福井さんは、その輝かしい声はもちろん、その情感溢れる演技でも聴衆を魅了しています。「演技が楽しいと思うようになったのは、大学院で栗山昌良先生の指導を受けた影響が大きいですね。ただ歌うだけではなく、いかにその役柄を楽譜からおこしていくか、その人間・心理をどう表現するかということを栗山先生から学びました」。そして、「オペラの面白さはまさにそこ」という福井さん。
これからやってみたい役について伺うと、「テノールは、まっすぐで哀しい役柄が多いのですが、実はスカルピアや『オテロ』のヤーゴもやってみたいですね。それと『カルメン』のホセも。堕ちていく役、いいですね(笑)。」と語ってくれた福井さん。今後のご活躍も、ますます目が離せません。
7月17日に行われた公開リハーサルの様子。素晴らしい歌声と迫真の演技で聴衆を魅了しました。
にしきたの街で、音楽イベントや前夜祭が開催されます! 2012.07.10
毎年オペラ公演の開幕に先がけて街のみなさんと一緒に盛り上がる音楽イベントや前夜祭。今年は作品の舞台イタリアにちなんだ"カンツォーネ大会"や、昨年も好評だった盆踊りが予定されています。みんなで歌って踊って、大いに楽しみましょう!
【音楽イベント①】 7/15(日) 15:00~19:45 にしきた商店街
(にしきた公園、にしきた商店街内 アイリッシュ・パブ「カプリシカ」、公同教会)
15:00~15:45 オープニング・コンサート
場所:にしきた公園/出演:近隣のこどもたちの歌と踊り
16:00~16:45 ピアノ・コンサート
場所:公同教会/出演:Pf.谷口博章
18:00~18:45 合唱コンサート
場所:にしきた公園/出演:フェリーチェ音楽院のみなさん
19:00~19:45 バリトン・コンサート
場所:アイリッシュ・パブ「カプリシカ」 /出演:キュウ・ウォン・ハン(バリトン)、大山宮和瑚(ピアノ)
【音楽イベント②】 7/16(月・祝) アクタ西宮
(アカチャン・ホンポ、アクタ西宮東館2階 中央広場)
12:00~12:45 コンサート"0歳からのコンサート"
場所:アカチャン・ホンポ/出演:ヴィオレット リアン(フルート・アンサンブル)
13:00~13:45 トーク・イベント"チケットを売切る劇場"の軌跡
場所:中央広場/出演:林 伸光(芸術文化センターゼネラルマネージャー)
14:00~14:45 テノール・コンサート
場所:中央広場/出演:西村 悟(テノール)、大山宮和瑚(ピアノ)
15:00~15:45 ソプラノ・コンサート
場所:中央広場/出演:高木ひとみ(ソプラノ)、松永玲子(ピアノ)
16:00~16:45 トスカ de ビブリオバトル
場所:中央広場
☆出場者募集中!くわしくはコチラ☆
【前夜祭】 7/18(水) 17:00~18:30 高松公園(当センター前)
※出店、えほん読み聞かせイベントは16:00から
※雨天時は当センター阪急 中ホール 要整理券(15:00配布)
●これがにしきたの街よ!
オープニングを飾るのは、たくさんの歓声!みなさんもきっと知っているあの名曲にのせて、にしきた商店街・アクタ・ガーデンズ・そして芸文が、にしきたの街の魅力をご紹介。この街を、もっと好きになっちゃうこと間違いなし!?
●うたいまっせ カンツォーネ
「トスカ」の舞台、イタリア!イタリアの音楽といえば「カンツォーネ」。その「カンツォーネ」大会を、この前夜祭で開催しちゃいます!一般公募より選ばれた出場者のみなさんが、まぶしい太陽がふり注ぐ前夜祭の大舞台で、ステキな歌声を響かせてくれます!
●にしきたBuonおどり
この夏、にしきたの街のみなさんとつくった盆踊り「にしきた ずっと節」、そして「トスカ」をモチーフにした「トスカ音頭」、こんなバラエティーに富んだ盆踊りをみんなで歌って踊れるのも、この前夜祭ならでは!さあ、いっしょに踊りの輪の中にはいってみませんか?
●きいて・うたって・ラララララ
トリを飾るのは、オペラ歌手達による素晴らしい歌声!まさかあの人が前夜祭に?!と驚いちゃうほど豪華な出演者たちによる夏の夕暮れにぴったりな美しい歌声で、プッチーニの作品などをお届けします。なんとも贅沢なひととき。その歌声に、ぜひ酔いしれてください。
【お問い合わせ】 西北活性化協議会 TEL 0798-61-3226(10時~18時/月・金曜休み)
【参加費】 いずれも無料
主催:西北活性化協議会(アクタ西宮振興会、にしきた商店街、阪急西宮ガーデンズ、兵庫県立芸術文化センター)、にしきた街舞台実行委員会 後援:西宮市、西宮市教育委員会 協賛:プレラにしのみや管理組合
佐渡裕プロデュースオペラ2011「こうもり」前夜祭の様子。佐渡裕芸術監督も登場!
公開リハーサル&ワークショップ たくさんのご応募ありがとうございました! 2012.07.10
「トスカ」公開リハ&ワークショップ&バックステージツアーは、6月末日(6月28日付の消印有効)をもって締め切りました。
今回も定員(公開リハーサル:各日500名、ワークショップ:800名)を上回るご応募をいただき、ご来場者を抽選にて決定することとなりました。
応募総数
◎公開リハーサル
16日(月・祝) 1,584通(参加希望人数:2,933名)
17日(火) 1,547通(参加希望人数:2,798名)
◎ワークショップ
18日(水) 558通(参加希望人数:965名)
厳正に抽選を行い、7月6日(金)に返信ハガキを投函いたしました。
たくさんのご応募ありがとうございました。
【合唱稽古レポート】 壮大な「テ・デウム」と美しい「カンタータ」に注目! 2012.07.05
6月下旬、ひょうごプロデュースオペラ合唱団、オープニング記念第9合唱団、児童合唱の総勢100名による合同稽古を見学してきました。
この日はイタリアから来日したばかりの、合唱指揮のシルヴィア・ロッシ先生の指導による初めての合同稽古。イタリア語の発音をはじめロッシ先生から細かい指導が入ると、皆さん即座に反応され、活発に稽古が進んでいました。
まずは、第1幕のフィナーレ「テ・デウム」の練習から。この場面は、聖歌隊が戦勝を祝う祈りの歌「テ・デウム」を唱える一方で、スカルピアはトスカへの邪悪な心を歌い上げ、やがて両者の盛り上がりが最高潮に達したところで、大砲が炸裂、鐘の音が響き渡る……という壮大なクライマックスです。今回の稽古ではピアノ伴奏のみでしたが、それでも100名の合唱はやはり迫力があります。児童合唱の清らかな響き、男声合唱の力強いサウンド、女声合唱の痛切な歌声・・・・・・すべてがひとつになり、まさに荘厳な教会にいるかのようでした。
つづいて第2幕のカンタータの練習が行われました。このカンタータは、戦勝祝賀会で、トスカと合唱により歌われます。スカルピアがカヴァラドッシを尋問しているときに、舞台袖から歌声だけが聞こえてくる、いわゆる"影歌"です。「テ・デウム」よりは少ない人数で歌われますが、ロッシ先生は「先ほどの『テ・デウム』と同じぐらいの人数がいるつもりで歌ってください」と指導。稽古場には深みのある合唱が響きわたり、居合わせたスタッフもそのハーモニーの美しさに酔いしれました。
「トスカ」は合唱の出番がそれほど多くないオペラですが、その分、その存在感は強く印象に残ります。本番では「テ・デウム」はもちろん、美しい影歌のカンタータにもご注目ください。
「トスカ」ワンコイン・プレ・レクチャー第2回が開催されました! 2012.06.08
ハラハラ・ドキドキが止まらない!テレビ的サスペンス・ドラマ「トスカ」の魅力
昨日「トスカ」ワンコイン・プレ・レクチャー第2回が開催されました。今回も超満員の大盛況!落ち着いた語り口とわかりやすいお話で人気の音楽評論家、日下部吉彦さんを講師にお迎えし、歌手のみなさんに生演奏を披露いただきながら、「トスカ」の魅力をお話いただきました。
内容を少しだけご紹介すると・・・
「トスカ」は、プッチーニが創作活動に脂の乗りきった42歳のときに書いた作品で、"プッチーニらしさ"が存分に味わえるオペラです。たとえば、第1幕の冒頭。ふつうオペラといえば、まず序曲があって、その後に本編が始まるものですが、「トスカ」には序曲も前奏曲もありません。音楽が始まるとすぐに幕が上がり、脱獄囚が逃げ込んでくる。幕開けから、ものの2分で観客の心をつかむテレビ的な手法は、プッチーニならではのものです。
生演奏コーナーでは、小松ななみさん(ソプラノ)、清原邦仁さん(テノール)、山田大智さん(バリトン)が、トスカ、カヴァラドッシ、スカルピア男爵に扮し、「歌に生き、恋に生き」「星は光りぬ」など屈指の名アリア、「カヴァラドッシの拷問」「スカルピア刺殺」などの名場面を披露。それぞれの役になりきり、すばらしい歌声を聴かせてくださいました。
ところで。なんと今回は、兵庫県が実施している中学生の職場体験「トライやる・ウィーク」の一環で、西宮市立上甲子園中学校の5名の生徒さんが、舞台裏やロビーの仕事に参加!劇場スタッフの一員としてプレ・レクチャーを盛り上げ、お客様もあたたかい拍手でエールをお贈りくださいました。
これで全2回のプレ・レクチャーは終了です。「トスカ」を楽しむポイントはおわかりいただけましたでしょうか?
本番をどうぞお楽しみに!
第1回プレ・レクチャーのレポートはこちら>>
本番直前の公開リハーサル&ワークショップ参加者募集!(1,800名) 2012.05.23
「トスカ」公演に関連して、たくさんの皆さんに身近にオペラに親しんでいただくための企画を行っています。
このたび、「公開リハーサル」と「オペラ創造ワークショップ」の参加者を募集します。
公開リハーサル 【佐渡監督プレトークあり】
7/16(月・祝)・17(火) 各日4:00PM(終演7:00PM予定)/参加者各500名(合計1,000名)
開演からカーテンコールまで、舞台・衣裳・照明ほか、ほぼ本番どおりに行われる公演直前の最終リハーサル(ゲネプロ)に"聴衆役"として参加していただきます。出演者は両日で交代となり、初日のトスカ役はスヴェトラ・ヴァシレヴァさん、二日目は並河寿美さんの予定です(変更の可能性があります)。
2ヶ月に及ぶリハーサルの総仕上げに立ち会う人気企画です。客席から熱烈な拍手をお願いします!
オペラ創造ワークショップ 『トスカの制作アトリエ』&バックステージツアー
7/18(水)3:00PM~4:30PM/参加者800名
今回、海外から招聘する演出家やデザイナーなど、オペラ公演の創作に携わるスタッフを招いてそのコンセプトや経験談を聞くほか、実際の舞台装置・衣裳・照明効果などをデモンストレーションしながら、その仕組みや効果を解説します。また、舞台裏で舞台装置や衣裳・小道具などを間近に見学していただきます。普段、客席からは目にすることができない、オペラ公演の裏側を体験できます。舞台好きの方もそうでない方も大満足の90分です。
【応募要領】
応募資格 | : | 一般(小学生以上) |
入場料 | : | 無料 |
応募方法 | : | 往復ハガキでお申込みください。 ■ハガキ1枚につき2名様まで申込みできます。 ■応募は1組1通限り。 ■往信面に以下をご記入ください。 ①希望日 ②郵便番号・住所・電話番号 ③氏名・年齢(1名または2名様分) ■ハガキの返信宛名面に返信先(住所・氏名)をご記入ください。
■宛先 〒663-8204 西宮市高松町2-22 兵庫県立芸術文化センター ( )係 ※カッコ内に以下のいずれかをご記入ください。 (公開リハーサル16日/公開リハーサル17日/ワークショップ) |
締切 | : | 6/26(火)当日消印有効 ※結果は7/10(火)までに返信ハガキでお知らせします。 |
*公開リハーサル、ワークショップ両方をお申込みの方は、往復ハガキを2枚ご用意ください。
*応募多数の場合は抽選とさせていただきます。
*当日は当選ハガキをご持参ください。(代理不可)
*今回のご応募で得た個人情報は抽選にのみ使用し、使用後はすみやかに破棄いたします。
2009年「カルメン」ワークショップより
今夜9時より、さくらFMで佐渡裕プロデュースオペラ2012「トスカ」の魅力を大特集! 2012.05.17
今夜9時より、兵庫県西宮市のコミュニティFM局「さくらFM」(78.7MHz)の生放送番組「ラララにしきた90分ぐらい!?」で、兵庫県立芸術文化センターがお届けする「トスカ」特集がオンエアされます!「トスカ」を中心に、プッチーニの名曲をお楽しみいただきながら、作品の見どころや関連イベントのご案内など、耳寄りの情報をお知らせします。ぜひお聞きください!
さくらFM(78.7MHz)「ラララにしきた90分ぐらい!?」
5月17日(木)21:00~22:30放送予定
※兵庫県西宮市内と周辺地域のみの受信となります。
さくらFMオフィシャルWEBサイト
「トスカ」ワンコイン・プレ・レクチャー第1回が開催されました! 2012.05.10
昨日500円で楽しめるオペラ講座、「トスカ」ワンコイン・プレ・レクチャー第1回が開催されました。講師は音楽ジャーナリストの石戸谷結子(いしとやゆいこ)さんです。
「オペラは初めて見ても楽しめるものですが、物語の背景を知れば、より深く楽しむことができますよ」という前置きから始まった今回のレクチャー。映像や図版も駆使された盛りだくさんの内容で、あっという間の90分でした!
石戸谷さんがお話してくださった内容を少しだけご紹介すると…
5分でわかる!「トスカ」のあらすじと登場人物
「トスカ」は、主な登場人物4人すべてが死んでしまう大悲劇。アンジェロッティは自殺をし、スカルピア男爵はトスカに刺し殺され、カヴァラドッシは銃殺され、トスカは身投げをしてしまいます。
◆フローリア・トスカ…ローマで1番人気の歌姫。
◆マリオ・カヴァラドッシ…トスカの恋人。フランス生まれの自由主義者で、画家。
◆スカルピア男爵…ローマの警視総監。恐怖政治のもと自由主義者を次々と弾圧。
◆アンジェロッティ…カヴァラドッシの友人で、政治犯。
お芝居「ラ・トスカ」からオペラ「トスカ」へ
オペラの原作は、フランスの人気劇作家ヴィクトリアン・サルドゥが名女優サラ・ベルナールのために書いた戯曲「ラ・トスカ」でした。オペラ化の権利は、フランケッティという貴族が持っていましたが、お芝居を見たプッチーニはそれを横取りしてしまったのだとか。石戸谷さんによると、プッチーニはおしゃれで、新しいもの好きで、人のものがすぐに欲しくなってしまうタイプだったそうです。レクチャーでは、プッチーニが当時珍しかった自動車を運転している写真も映し出されました。
ここは見逃せない、聴き逃せない!名場面、名セリフ
「トスカ」は、プッチーニによる抒情的な旋律に官能的な言葉が織り込まれた、"香りと官能のオペラ"です。たとえば第1幕のトスカとカヴァラドッシの二重唱では、トスカがカヴァラドッシを、今夜は麝香草(じゃこうそう、別名ムスク)の香る別荘へ行きましょう、と誘います。甘く官能的な情景が目に浮かびますね。
その他、「『トスカ』は史実をもとにストーリーが作られた大河ドラマのような作品」というお話や、登場人物のキャラクター解説など、楽しくわかりやすく「トスカ」の世界をご紹介いただきました。
ところで・・・石戸谷さんが最近お好きなテノール歌手は、ヨナス・カウフマンだそうです。"初恋の人"はプラシド・ドミンゴ、"元彼"はロベルト・アラーニャ、そしてカウフマンが"今彼"なのだそう。「好きな歌手を世界中追いかけるのもオペラの楽しみのひとつですよ」とにこやかに語る石戸谷さんは、とてもチャーミングでした。DVDやCDで、色々な歌手の「トスカ」を聴き比べるのもおすすめです!
プレレクチャーの様子 スクリーンの映像はオペラ「トスカ」初演時のポスター
予習に最適!第1回ワンコイン・プレ・レクチャーいよいよ開催! 2012.04.27
石戸谷結子 (音楽ジャーナリスト) |
500円で楽しめる、毎年大人気のオペラ講座「ワンコイン・プレ・レクチャー」(全2回)。いよいよ第1回目が5月9日(水)に開催されます。講師にお迎えするのは、昨夏のオペレッタ「こうもり」のレクチャーにもご登場いただいた音楽ジャーナリスト、石戸谷結子(いしとやゆいこ)さん。スクリーンに映像や図面を投影しながら、初心者にもわかりやすい語り口で、「トスカ」の魅力を楽しく、たっぷりとお伝えいただきます! 石戸谷さんに聞きました!こんなお話をする予定! ・「トスカ」ってどんなお話? ・プッチーニってどんな人? ・「トスカ」の誕生秘話 ・ナポレオンにマリー・アントワネット!?「トスカ」の時代背景 ・ここが見どころ!「トスカ」の名場面 などなど・・・500円とは思えない!?盛りだくさんの内容です。 公演の面白さが2倍にも3倍にも膨らむ、充実のプレ・レクチャーをお見逃しなく! |
第1回 「トスカ」の舞台へようこそ ~ローマに咲いた情熱の歌姫
日時 : 5月9日(水)
開演 : ① 11:00AM ② 2:00PM 各回90分(休憩なし)
講師 : 石戸谷結子(音楽ジャーナリスト)
公演詳細・チケット購入はこちらから
第2回 テレビ的サスペンス・ドラマのオペラ「トスカ」 ~ハラハラ・ドキドキが止まらない!
【ご好評につき完売しました】
日時 : 6月7日(木)
開演 : ① 11:00AM ② 2:00PM 各回90分(休憩なし)
講師 : 日下部吉彦(音楽評論家・大阪音楽大学客員教授)
出演者 : 小松ななみ(ソプラノ)、清原邦仁(テノール)、山田大智(バリトン)、岡本佐紀子(ピアノ)
公演詳細はこちらから
昨年の佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ「喜歌劇『こうもり』」ワンコイン・プレ・レクチャーの様子
西宮北口駅から芸術文化センターへの直通デッキに「トスカ」のバナーフラッグ登場! 2012.04.24
7月の「トスカ」に向けて、芸術文化センターが衣替え!
阪急西宮北口駅からセンターへ続く直通デッキの柱に、「トスカ」のバナーフラッグが取り付けられました。
ドラマティックな「トスカ」の世界観を表現した、美しいビジュアルのフラッグが一列に並ぶ様は、壮観です。
デッキをお歩きの際は、ぜひ頭上で揺らめくフラッグにご注目ください。チケットも絶賛発売中です。ご予約はこちらから
カラーコーンで作業場所を確保。 | 足場を組んでフラッグを吊り上げ… |
完成! | 佐渡裕芸術監督と、聖アンジェロ城の天使の像が、 交互に並んでいます。 |
主役の並河寿美さん&福井敬さんについて、佐渡裕芸術監督からコメントが到着! 2012.04.20
これまでにたびたび佐渡裕プロデュースオペラに出演されている並河寿美さん(トスカ役)と、今回が待望の初出演となる福井敬さん(カヴァラドッシ役)。お二人に厚い信頼を寄せる佐渡裕芸術監督に、その魅力を聞きました。
並河寿美さん~トスカはまさにはまり役
僕はいつも、この劇場に出演する歌手には、ここを自分の劇場のように思ってもらいたいと考えていますが、兵庫出身の彼女にとってはまさに地元の劇場です。この劇場に足を運んでくださるお客様の気持ちや、スタッフ、出演者、地元の方々がひとつになってオペラを創っているということを、よく理解してくれていますから、僕がどのようなオペラを創ろうとしているか、そのメッセージをとても託しやすいですね。
並河さんの魅力は、声が良いことはもちろんですが、よく動けること。音楽と動きがリンクしているので、ドラマティックな声から繊細な声まで幅広い表情を見せながら、美しい動きができる。トスカ役の歌手は最初から最後まで出ずっぱりで、気持ちの変化を巧みに表現しなければなりません。並河さんにとって、トスカはまさにはまり役だと思います。
福井敬さん~日本を代表するテノール
福井さんとは東京の演奏会でご一緒する機会がたくさんあり、いつか一緒に作品を創りたいと思っていました。今引っ張りだこのテノール歌手ですので、長丁場の兵庫のオペラに出演いただくことが難しかったのですが、今回ようやく実現し、本当にうれしく思っています。
福井さんの声には、日本を代表するテノールならではの迫力や安定感があります。音楽に対して正直な姿勢をお持ちで、一緒に仕事をして気持ちのいい時間を過ごせる方です。豊富な舞台経験を生かして、今回どのようなカヴァラドッシ役を見せてくれるのか、楽しみにしています。
衣裳&舞台装置デザイン画をご紹介! 2012.04.14
イタリア人デザイナーのルイジ・ペレゴ氏が手がける「トスカ」の衣裳と舞台装置。衣裳はローマで、舞台装置はトリノ王立歌劇場で製作され、海を越え日本へ届きます。ペレゴ氏によるモダンで洗練された美しいデザインは、今回の「トスカ」の見どころのひとつ。本日はデザイン画の一部をご紹介します!
衣裳デザイン案
物語の舞台は1800年ですが、衣裳は1930年代風のデザイン。歌姫トスカは、往年の大女優のようにエレガントなスタイルで、幕ごとに衣裳が変わります。元々ある衣裳だけでなく、今回の「トスカ」のために新たに作られる衣裳もあり、ソリストと合唱の分を合わせると、その数なんと150点!また衣裳だけでなく、小道具から靴、かつら、アクセサリーにいたるまで、時代考証や様式をふまえた物がイタリアから届きます。
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トスカ | カヴァラドッシ | スカルピア男爵 |
舞台装置デザイン案
全幕を通して、巨大な8本の柱に囲まれた廻り舞台の上で、物語が繰り広げられます。この荘厳な柱は高さが9メートル、重量は1本あたり200キロにも及びます。大きな廻り舞台は長径12メートル、短径8.5メートルの楕円形。柱と共にトリノ王立歌劇場の工房で製作された後、2か月の航海を経て日本へ運ばれます。一見シンプルな装置ですが、モーターで駆動し回転速度の変わる廻り舞台が、角度や照明効果により、様々な表情を見せてくれます。真っ赤な衣裳に身を包んだトスカが、よりドラマティックに引き立てられる姿が目に浮かびます。公演では、装置と衣裳の組み合わせにもご注目ください!
第1幕 聖アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会 | 第2幕 ファルネーゼ宮殿 |
舞台打ち合わせが進行中! inイタリア&日本 2012.04.06
今回の「トスカ」にはイタリア人のクリエイティブ・スタッフ(演出家、デザイナーなど)が参加しています。これまで何度かイタリアと日本を行き来しての準備が行われてきました。
演出打合せ in ローマ(2011年春)
2011年春、演出家ダニエレ・アバド氏と佐渡芸術監督との打合せが、他ならぬ作品の舞台、古の都ローマで行われました。佐渡監督が「『トスカ』は何といってもローマが舞台であることに意味がある作品。お客様がローマにいることを感じる舞台にしたい」と呼びかけ、アバドさんは優しい表情と落ち着いた口ぶりで「これまでの『トスカ』への取り組みをさらに発展させ、回り舞台や映像を使った演出にしたい」と抱負を語りました。
舞台装置デザイン打合せ in 西宮(2012年1月)
2012年1月末、デザイナーのルイジ・ペレゴ氏が芸術文化センターを訪れ、劇場・舞台を下見して、装置デザイン案のプレゼンテーションを行いました。来日経験豊富なペレゴさんですが、ちょうど滞在中に誕生日を迎えられ、スタッフと一緒に初めてのお好み焼きを楽しみました。
舞台装置製作打合せ in ミラノ&トリノ(2012年3月)
2012年3月、「トスカ」スタッフがイタリアを訪れました。
ミラノでは、ミラノ近郊にある世界有数の小道具業者を訪問し、「トスカ」のために借り受ける小道具類を確認しました。倉庫には膨大な量の小道具が時代順・様式順に整理されており、同時に隣接する工房で新しい小道具の製作や加工・修繕が行われていました。さぞ高度なデータベース管理が行われていると思いきや、最後はやっぱり人間の頭でないと対応できないそうです。舞台上で出演者が使う一番身近な道具として、コンピュータでは管理できない"人間臭さ"を感じます。
引き続き、トリノでは「トリノ王立歌劇場」を訪ねました。
今回の「トスカ」舞台装置が、トリノ王立歌劇場の工房で製作されることになったためです。荒川静香さんが金メダルを獲得した2006年冬季オリンピックの記憶も新しいトリノは、自動車産業や映画放送産業を始めとする商工業の街としてイタリアでも重要な位置を占めていますが、イタリア有数のオペラハウスとしてトリノ王立歌劇場もなくてはならない存在です。
ちょうど佐渡監督がトリノ王立歌劇場のオーケストラとの演奏会に出演する日程と重なり、ショスタコーヴィチ作曲交響曲第10番の演奏会では来場者ばかりでなく楽団員からも熱狂的にブラボーを送られる佐渡監督の姿に出会いました。「トスカ」でゲストトッププレイヤーとしてPACオーケストラに参加していただくコンサートマスターのステファーノ・ヴァニャレッリさんも「兵庫に行くのを楽しみにしています」というコメントをくださいました。
◆トリノってこんな街! | |
トリノのシンボル、アントネッリアーナ塔 から見たトリノ市街 |
現存する「聖骸布」(イエスの遺体を包んだ布)が 保存されている大聖堂(ドゥオーモ) |
市街地を走り回るトラム(路面電車)も トリノ名物のひとつ |
街中に"美味しいもの"があふれるトリノ・ピエモンテ州 おいしそうなチーズやハムがズラリ |
制作発表記者会見レポート 2012.04.04
発売に先がけて開催された「トスカ」の制作発表記者会見。佐渡裕芸術監督のほか、トスカ役の並河寿美さん、カヴァラドッシ役の福井敬さん、そしてイタリアから駆けつけた演出補のボリス・ステッカさんが登壇し、公演へ向けての抱負を語りました。
佐渡裕(芸術監督・指揮)
劇場にとって大きな一歩となる2作目のプッチーニ
年に1度のプロデュースオペラは、僕がオペラを創る舞台空間をどれくらい愛しているか、みなさんに知っていただける大切な機会。歴史が浅いこの劇場で、ついに「蝶々夫人」に続き2作目のプッチーニを取り上げられるということは、非常に大きな一歩だと思います。すばらしいスタッフ、キャストと一緒に「トスカ」を創ることができるということで、わくわくしています。
世界の奏者がPACオーケストラに参加
昨年の「こうもり」に引き続き、今回も世界の歌劇場で演奏してきた経験のあるゲスト・プレイヤーに入っていただき、PACオーケストラに大きな刺激を与えてもらおうと思っています。トリノ王立歌劇場からは、コンサートマスターと首席チェロのすばらしい奏者2人が来てくれることになりました。ウィーン・フィルやベルリン・フィルからも参加してくれます。
ダニエレ・アバドの洗練された舞台
演出のアバドさんとのコラボレーションは非常に楽しみ。アバドさんの新しい感覚で、イタリアの伝統も大事にしながら、洗練された舞台を創っていただきたいと思っています。音楽とドラマがひとつになった舞台空間が創られていくと確信しています。
すばらしい歌手たち
並河さんは、これまで何作品も共にプロデュースオペラを創ってきた、世界に誇れるソプラノです。福井さんは、日本のオペラ界を背負っていらっしゃるテノール。兵庫の舞台にこれほど色々な思いがつまっていて、劇場の周りのみなさん、そして2万人近いお客様が楽しみに見に来ていらっしゃるということを、ぜひ体感していただきたいです。
ボリス・ステッカ(演出補)
ダニエレ・アバドの演出のポイント
興味深いことに、この作品では、宗教とその対極にある"悪"が一緒になっています。たとえば、「トスカ」は教会の場面から始まりますが、そこではトスカとカヴァラドッシが秘密の愛を交わします。教会の中で逢引きが行われるというのは、とてもイタリア的だと思います。また作品のベースには、スカルピア男爵の歪んだ宗教観があります。したがって衣裳デザインは、暴君の時代、つまり1930年代のファシズムの時代のコスチュームをもとにしています。
アバドさんとはこれまで、色々なバージョンの「トスカ」を一緒に創ってきました。最初の頃の衣裳やセットはロココのスタイルでしたが、その後は、より抽象的なデザインに変えていきました。セットをシンプルにすることで、音楽や演劇がより強調されるのではないかと思います。
並河寿美(トスカ役)
トスカは純粋で素直な女性
実は、私が初めてタイトルロールをいただいた作品は「トスカ」でした。もう15年も前のことです。兵庫のプロデュースオペラで最初に出演した「蝶々夫人」からも数年が経ちましたので、みなさまにこれまでの成長を見ていただけたらと思っています。
トスカはわがままに見られがちですが、私は純粋で素直な女性だと思います。彼女の信仰心の強さも、受身的なものではなく、自分がそう思っているからこそ言葉や行動に出てしまうのではないでしょうか。これからお稽古を進めていく中で、感じたままをストレートに出していきたいです。
福井敬(カヴァラドッシ役)
日本のオペラを世界に発信する新しい形
8公演がほぼソールド・アウトというようなプロダクションは唯一、この兵庫のプロデュースオペラのみです。佐渡さんが兵庫の劇場と共に、日本のオペラを世界に向けて発信していく新しい形を、今、創りあげていっているのではないかなと思います。私たちのような演奏する立場の人間にとって、100回の練習より1回の公演の方が、レベルを上げることにつながります。ひとつのプロダクションで4回、5回と公演を重ねられることは、とても得難くありがたいことです。今回、初めて参加させていただけることは大変ありがたく、責任の大きさを感じています。
マエストロ佐渡の熱いエネルギー
マエストロとは昨年の大震災の直後に、ヴェルディの「レクイエム」でご一緒させていただきました。自粛ムードが高まる中、佐渡さんの熱い思いで公演が実現し、感謝の気持ちがわきあがってきたのを覚えています。その熱い佐渡さんが、オペラの中にどれだけのエネルギーを注ぎ込み、それが何倍になってお客様に注がれていくのだろうと、考えただけでもわくわくします。私も負けないようにやっていきたいと強く思っています。
「トスカ」は様々な切り口がある作品
この作品は、若い二人の恋をよこしまな欲望あふれる人間が邪魔をするというだけの話ではありません。時代、時間、ドラマなど、様々な切り口があります。私自身、どういう切り口でこのオペラを切り拓いていけるのだろうと楽しみにしていますし、みなさまにも、今度の福井はどういう切り口を見せているのだろうとお楽しみいただければと思います。
【キャスト紹介】 並河寿美(トスカ)~兵庫から羽ばたくソプラノ歌手 2012.03.28
バレエが大好きだった少女が、数々のタイトルロールを演じるオペラ歌手に!
今週は、トスカ役の並河寿美さんをご紹介します。
関西が生んだプリマドンナ 神戸に生まれ育ち、今も神戸に暮らす並河さん。少女時代はバレエに夢中でしたが、中学3年のとき担任の先生に勧められ声楽家の道へ。兵庫県立西宮高校音楽科、大阪音楽大学を経て、現在ソプラノ歌手として活躍しています。 兵庫県立芸術文化センター初登場は、夏の佐渡オペラ第1弾の「蝶々夫人」(2006)。強い精神力で大役"蝶々さん"を熱演し、大成功を収めました。その後も「魔笛」(2007)、「メリー・ウィドウ」(2008)、「ジルヴェスター・ガラ・コンサート」(2011)などに出演。佐渡裕芸術監督の信頼も厚く、今や芸術文化センターに欠かせない存在の一人です。 国内の主要オペラでの活躍も目覚ましく、この3月には「タンホイザー」(びわ湖ホールほか共同制作)で官能の女神ヴェーヌスを演じました。 右写真:佐渡裕プロデュースオペラ「蝶々夫人」リバイバル上演(2008)。タイトルロールを熱演した。 |
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「トスカ」は歌手としての原点 実は「トスカ」は、並河さんが15年前に初めてタイトルロールを演じた作品だそう。「大好きな作品でしたので、その時はただただうれしく、怖いもの知らずで乗り切りました。あれから15年。みなさまにこれまでの成長を見ていただけたらと思っています」(制作発表記者会見でのコメントより) 歌手として成長著しい並河さん。今回の公演では、ご自身の原点であるトスカをどのように演じてみせてくれるのでしょうか。 注目の歌姫・並河寿美さんのトスカに、どうぞご期待ください! 並河寿美さん出演日 チケット絶賛発売中! 7/20(金)・22(日)・25(水)・28(土) 各日2:00PM開演 公演詳細・チケット購入はこちらから 左写真:昨年のおおそみかには「ジルヴェスター・ガラ・コンサート」(兵庫県立芸術文化センター)に出演。「トスカ」の名アリア『歌に生き、恋に生き』をドラマティックに歌いあげ、客席を魅了した。 |
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☆【キャスト紹介】では、国内外から結集した豪華な歌手陣の魅力を紹介していきます! |
2月・3月の新聞・雑誌掲載情報 2012.03.28
トスカ役の並河寿美さんのインタビューをはじめ、新聞や雑誌で「トスカ」が取り上げられました。
制作発表記者会見の模様
スポーツニッポン(2/11)
毎日新聞大阪 夕刊(2/29)
朝日ファミリーEXTRA+(2/17)
神戸新聞 夕刊(3/23)
☆制作発表記者会見の様子は後日、当ウェブサイトでもお知らせします。お楽しみに!
公演情報
朝日ファミリーEXTRA+(2/17)
Richer4月号(3/5)
並河寿美(トスカ役) インタビュー
朝日新聞大阪 夕刊 第1面「スポットライト」(3/3)
予習に最適!「トスカ」ワンコイン・プレ・レクチャー まもなく発売! 2012.03.10
毎年恒例、オペラの公演をより楽しむためのワンコイン・プレ・レクチャーを今年も開催いたします!
今年は<オペラ「トスカ」の全魅力>と題して、5月と6月の2回開催します。
チケットは各回500円(税込)。3/15(木)10:00AMより会員先行予約、3/18(日)10:00AMより一般発売開始です。どうぞお見逃しなく! (インターネットからチケットを予約される場合は事前に会員登録が必要です)
第1回 「トスカ」の舞台へようこそ ~ローマに咲いた情熱の歌姫
日時 : 5月9日(水)
開演 : ① 11:00AM ② 2:00PM 各回90分(休憩なし)
講師 : 石戸谷結子(音楽ジャーナリスト)
公演詳細・チケット購入はこちらから
第2回 テレビ的サスペンス・ドラマのオペラ「トスカ」 ~ハラハラ・ドキドキが止まらない!
日時 : 6月7日(木)
開演 : ① 11:00AM ② 2:00PM 各回90分(休憩なし)
講師 : 日下部吉彦(音楽評論家・大阪音楽大学客員教授)
出演者 : 小松ななみ(ソプラノ)、清原邦仁(テノール)、山田大智(バリトン)、岡本佐紀子(ピアノ)
公演詳細・チケット購入はこちらから
2/16(木) B・C・D・E席 2/17(金) A席 会員先行予約開始! 2012.02.10
「トスカ」公演のチケット先行予約受付がいよいよ始まります!
2/16(木)10:00より B・C・D・E席
2/17(金)10:00より A席
チケット発売に関する詳細はこちらから
佐渡裕プロデュースオペラ2012「トスカ」オフィシャルWEBサイト公開 2012.02.09
チケット情報、イベント情報など、本公演に関する最新情報はこちらでお伝えしていきます。お楽しみに!