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2022.6.21

「ラ・ボエーム」でムゼッタを演じるジョージア人ソプラノ歌手ムチェドリシュヴィリさん、東京の在日ジョージア大使館でディムラス・レジャバ大使を訪問

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ「ラ・ボエーム」で7月16、18、21、24日にムゼッタを演じるソプラノ歌手、ソフィア・ムチェドリシュヴィリさんが6月21日、母国ジョージアの在日大使館(東京・赤坂)を表敬訪問し、テイムラズ・レジャバ駐日大使らと約1時間にわたり懇談しました。日本語堪能なレジャバ大使のTwitterアカウントは10万4千人のフォロワーを抱え、日本との文化芸術交流の先頭にも立っています。

ディムラス・レジャバ駐日大使とソフィア・ムチェドリシュヴィリさん



ソフィアさんが「兵庫県立芸術文化センターの『ラ・ボエーム』に出演します。第1級のチームで、とても素晴らしい上演になるはずです」と伝えると、大使は「オペラも大好きなのでぜひ、うかがいたいと思います」と即答しました「コロナ禍前にはソプラノのニーナ・マチャイゼさんも新国立劇場に出演しています。ジョージア人アーティストと日本の音楽ファンの交流が再び始まったのは喜ばしいことです」「日本のクラシック音楽の水準はアマチュア・オーケストラに至るまで非常に高く、そこにジョージアの文化が貢献できることは誇りです」と熱く語り、かなりの音楽ファンのご様子です。



文化交流全般についても質問してみました。「経済と同じかそれ以上に、文化面のコラボレーションは重要です。多くの国々の人々を結びつけ、本当に力強く、長期の関係を築けます。ジョージアは旧ソ連時代に至るまで様々な支配や征服に遭いましたが、自分たちのアイデンティティーを確信、国を守る上でも独自の言語、文字、ポリフォニー(多声音楽)の合唱、ダンス、ワイン…の文化を重視して、世代から世代へと引き継いできました。今は日本の皆さんがスポーツや映画、料理、ファッションなど極めて幅広い分野でジョージアへの興味を広げ、宮崎駿監督のアニメ映画にまで民族衣装が登場する時代です。日本とジョージアの国交樹立30周年の記念すべき年に兵庫で、ソフィアさんが佐渡さんのオペラに出演することの意義は大きいと思います」

大使館訪問前に。ソフィア・ムチェドリシュヴィリさん。


取材・翻訳=池田卓夫
音楽ジャーナリスト@いけたく本舗®︎
https://www.iketakuhonpo.com/


2022.5.12

<掲載情報>日経REVIVE 今こそ伝えたい音楽の力

5/12付日経REVIVEに佐渡裕芸術監督のインタビューをはじめ、兵庫県立芸術文化センター、歴代プロデュースオペラや7月の「ラ・ボエーム」の特集記事が掲載されました。

特集ページはコチラからご覧いただけます。


写真

2022.5.7

「ラ・ボエーム」公開リハーサル&ワークショップのご案内

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラでは、
<公開リハーサル>&<オペラ創造ワークショップ>
を今年も開催いたします!



過去のワークショップの様子



募集は終了しました。たくさんのご応募をありがとうございました。







【開催内容に関するお問合せ】
芸術文化センターチケットオフィス
〒663-8204 兵庫県西宮市高松町2-22
℡0798-68-0255(10~17時/月曜休*祝日の場合翌日)

■新型コロナウイルス感染予防対策にご理解とご協力をお願いいたします。
※マスクを着用されない方はご入場できません。(マウスシールド不可)
ご来館の際は、<当センターをご利用のお客様へ>を必ずお読みください。

2022.4.15

ハイライトコンサート~“ええとこどり”西宮公演が開催されました!

「ラ・ボエーム」の“ええとこ”を凝縮してお届けするハイライトコンサート。2日間満員御礼!の西宮公演(4月13日&14日、兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール)の様子をお伝えします!


ミミ役の森井美貴さん、ロドルフォ役の島影聖人さん

♪冷たき手を(ロドルフォ)、♪私の名前はミミ(ミミ)、♪私が街を歩くと(ムゼッタ)など有名なアリアが次々と登場します。
コンサートで歌われたり、映画やドラマ、CMで使用されたりしている曲も多いので「聴いたことあるなぁ」という方も多いかもしれません。甘い旋律と心に響く歌声に、ハイライトとはいえ、一気に物語の世界に引き込まれます。


左から、ピアノ・お話の伊原敏行さん、ミミ役の森井美貴さん、
ロドルフォ役の島影聖人さん、ムゼッタ役の四方典子さん、マルチェッロ役の桝貴志さん

キャストは関西で活躍をつづけるオペラ歌手の皆さん。そしてピアニスト&名司会者としてハイライト・コンサートでおなじみの伊原さんが会場を沸かせます。
イタリア語上演ですが字幕があるので、スッと歌詞が入ってくるのも嬉しいですね。
あっという間の1時間40分(休憩を含む)、ご覧になられた方は『ラ・ボエーム』の魅力にはまってしまったのではないでしょうか!?


終演後、構成・ステージングの河原義さんを囲んで記念撮影!

とってもお得で、オペラ入門編としてぴったりのハイライトコンサート~“ええとこどり”、
この後は兵庫県内の各ホールツアーがございます!
ほんとに観ないと損です!是非、お越しください♪


4/17(日)3:00PM開演 洲本市文化体育館 文化ホール しばえもん座
4/23(土)2:00PM開演 三田市総合文化センター郷の音ホール 小ホール
4/24(日)2:00PM開演 市川町文化センター ひまわりホール
5/8 (日)3:00PM開演 丹波篠山市立田園交響ホール
5/14(土)3:00PM開演 福崎町エルデホール
5/15(日)3:00PM開演 西脇市立音楽ホール「アピカホール」


2022.3.12

記者会見レポート その3
こんな面白いもの、観ないと損!

兵庫の方が本当に羨ましい

佐渡:日本のオペラの歴史はまだ浅くて、劇場にオペラを観に行くというのが昔の“ビフテキ食べに行く”みたいなところがありましたよね。ちょっと特別というか、そのような先入観があったのが、少しずつ変わってきた。なぜかというと、やはりオペラは面白いんです。オペラは、歌、オーケストラ、お芝居、そして、素晴らしい装置や衣裳があり、まさに総合芸術ですよね。それから、お客様はスタンディングオベーションで最後に讃えてくれますが、そこには何も気取ったものは何もないし、来ていただいたことに感謝、作品のすばらしさに感謝ということしかありません。それこそ、プッチーニっていう人はお客さんの心理というか、そういうものをよく知って、劇場を愛して作品が作られているなと思いますね。

玉木:オペラには観客を喜ばす要素が思いっきり詰まっています。名古屋でオペラ講座を15年やっていますが、こんな面白いもの見ないと損やと。悔しいのは、私が関東に住んでいて西宮まで遠いこと。兵庫の方が本当に羨ましい。毎年夏になると、そんな風に思っています。



ただメロディが美しい、リズムが何か人に刺激を与える・・・
そんなもんではない


玉木:それでは最後に一言、「ラ・ボエーム」に対する意気込みを。

佐渡:2020年に計画をし、それを断念し、去年は日本人のキャストによる「メリー・ウィドウ」でコロナ禍の中、試行錯誤しながら何とか最終公演までこぎつけてという成果があった上で、2年前に“兵庫でまた会おうね”と言っていたメンバー、海外の若い彼ら、そして日本人の素晴らしい歌手が揃います。主要キャストだけではなく、アンサンブルもとても重要ですし、それぞれ、ものすごくみんなモチベーションが高い状態で、感染予防にも十分注意しながらこの公演を迎えることになると思います。 プッチーニがオーケストラ、そして歌手たちに与えているものというのは、本当に天才の証明だと思います。ただメロディが美しい、リズムが何か人に刺激を与える、そんなもんではないです。繰り返しになりますが、湿度、寒さ、温度、人の感情、喜び、切なさ…お芝居にしたらとても短いですが、オペラになると長くなる理由というのは、プッチーニの手腕によって、それらが何倍にも何倍にも音楽で表現されているからです。本当に素晴らしいオペラです。私自身にとっても大きな挑戦です。

玉木:私も、ものすごく期待しています。もしも「ラ・ボエーム」に日本語の良いタイトルがついていたら、たぶん「椿姫」よりも「蝶々夫人」よりも人気が出たんじゃないかって思ってるんです。「ラ・ボエーム」というのは中森明菜さんやシャルル・アズナブールさんの歌にもあるんですけどね。

佐渡:日本語にするならどんなタイトル?

玉木:・・・(笑)

佐渡:そこまで言うなら何かあるのかと思った(笑)。絶対長くなる。「若い芸術家の自由奔放な日々」とか。それはつまんないな。絶対売れへん(笑)。

玉木:えっとねぇ・・・・考えてくればよかった(笑)。皆さん、考えてください(笑)。


30年来のお付き合いというお二人、息の合ったトークが繰り広げられました。トークの合間には、ローマで製作が進む美術、衣裳工房の様子や、海外キャストからのコメント映像なども披露。遂に上演!と期待も高まりますね。キャストのコメントは後日、この特設ホームページで公開を予定しています。お楽しみに!

美術工房の様子

衣裳工房の様子

2022.3.10

記者会見レポート その2
佐渡芸術監督、オペラとの出会い

すごく良いクオリティ、才能豊かなキャストたち

玉木:今回は、日本の実力ある歌手たちに加え、海外の若い歌手達がキャスティングされています。

佐渡:すごく良いクオリティの歌手というのはもちろんなんですけれど、特にこの「ラ・ボエーム」では、若く才能のある人たちを呼びたいと思っていました。ミラノでのオーディションは本当にレベルが高かったです。


ムゼッタ役(7/16,18,21,24)のソフィア・ムケドリシュヴィリからのメッセージに聞き入るお二人

「ラ・ボエーム」との出会い

玉木:ところで、佐渡さん自身が「ラ・ボエーム」に出会われたのはいつなのですか?

佐渡:関西二期会で副指揮をやっていた時かな。私の母親は若い頃、プロのオペラ歌手だったんですね。今94歳です。小さい頃からヴェルディとかプッチーニを歌っているのは聴いていました。私自身、オペラを初めて見に行ったのは高校生くらいですね。

玉木:一番初めにいいなと思われたオペラは何ですか?

佐渡:関西二期会の「セヴィリアの理髪師」ですね。出身の堀川音楽高校では、学園祭で学年劇というのがあって、小さなオペラをやったんです。林光さんの「あまんじゃくとうりこひめ」とか。音楽科ですから、皆、歌は歌えるし、オーケストラも作って、私が指揮をしました。これが指揮者になろうと思ったり、舞台作品にはまっていく大きなきっかけでしたね。

玉木:オペラとの付き合いはナチュラルに若い時からあったんですね。

佐渡:これも縁ですね。何人もの有名な指揮者に弟子入りを断られて。

玉木:(笑)

佐渡:唯一、練習においでよと言われて行ったのが関西二期会。大学1年の時、鈴木敬介さんの演出で「魔笛」でした。そうしたら鈴木先生に“君、背が高いな。舞台に出てくれないか”と言われて、僧侶の役をやったんですよ。一番前にずーっと立っているだけのはずなんですが、小さい頃から特別な音楽教育を受けていたので譜面はすぐ読めたし、少年合唱団で合唱もやっていたので凄い大きな声でバンバン歌っちゃった。で、“どこの大学で歌を勉強してるの?”って聞かれたので“指揮者になりたいんです”と答えたら、“副指揮者でおいで”と。そこですぐ副指揮者になるんです。それが一番初めで、関西二期会は6年くらいいました。日本の色んな指揮者のアシスタントをしました。

玉木:それでオペラの経験も積まれたってことですね。

佐渡:その後のウィーン時代には、自由時間があったら国立歌劇場へ行って、チケットの列に並んで天井桟敷で見ていましたね。プッチーニから、現代作品まで、もちろん「ラ・ボエーム」も。とにかく、見倒しましたよ。日本とはレパートリーの量が全然違いました。

玉木:うらやましいなぁ。

佐渡:チケット代が300円ですからね。もう30年くらい前です。

玉木:私はオペラが好きって中々言えなくてね。スポーツ界では野球の江本孟紀さんやJリーグ初代チェアマンだった川淵さんなど、オペラファンが割といるんですよ。江本さんに“なぜオペラが好きと言わないの?”と聞いたら“ますます変人って思われるから”と(笑)。オペラは女性が高い声を張り上げたりっていう先入観があるじゃないですか。もちろん佐渡さんにはそれはなかった?

佐渡:いやいや、ありますよ。今も自分でやりながら、なんでこんなでっかい声で「アイラブユー」っていうんやろって(笑)。ただ、音楽の魅力に加えて、人の生の声が直接2000人の観客にグサッとくるのがオペラの醍醐味ですからね。

玉木:なるほど。


トークはまだまだ続きます♪続きは後日!

2022.3.9

記者会見レポート その1
佐渡裕×玉木正之が語る「ラ・ボエーム」

2022年の佐渡裕芸術監督プロデュースオペラは「ラ・ボエーム」。チケット発売に先駆け、2月下旬にKOBELCO大ホールの舞台上で記者会見が開催されました。今回の記者会見では、佐渡裕芸術監督とスポーツ文化評論家の玉木正之さんに対談形式で、「ラ・ボエーム」の魅力を深堀りしていただきました。


プロデュースオペラの‟あり方”が出来てきた

玉木(以下、敬称略):佐渡さんとは1990年代前半に札幌のパシフィック・ミュージック・フェスティバルで初めてお会いして、その後、兵庫のオープニング前年のプレ・コンサートに語り役で呼んでいただきましたね。その後、プロデュースオペラが始まって。もう次で17回目?

佐渡:そうですね。

玉木:2005年と昨年以外は全て観ていますが、こんなにオペラを身近に感じられる兵庫の皆さんが羨ましくて仕方ないです。どうしても敷居が高いと感じることが多いオペラですが、兵庫のお客様はそうはならなかったですね。

佐渡:初年度に「ヘンゼルとグレーテル」を子供向けに作り、夏に上演するオペラは翌2006年の「蝶々夫人」からでしたが、お客様の大半がオペラ初心者でした。ここ兵庫のプロデュースオペラのあり方というものが17年の間に出来てきたと感じます。

玉木:“ここのオペラのあり方”というのは素晴らしい表現です。私が一番驚いたのは、「蝶々夫人」を観たときに、3幕になったら、皆さんハンカチを出して、半分くらいの方々が涙を流されているんです。東京ではあまり見たことがない光景で、私はそれに感激してしまいました。お客様の反応が素晴らしいですよ。

佐渡:やっぱり宝塚などがあって、劇場に足を運ぶという文化が阪神間には元々あったのかなと思います。 「蝶々夫人」は決して舞台装置が豪華なわけでもなく、今回の「ラ・ボエーム」もしかりですが、やはり音楽が圧倒的に素晴らしいんです。昨年は宝塚やお笑いの要素を入れて、兵庫でしか作れない「メリー・ウィドウ」を作りました。そして、今回のプッチーニは大編成のオーケストラで…ってもう本題に入りますけど(笑)。

玉木:どうぞそうぞ。

何といっても3幕が凄いんです

佐渡:プッチーニっていうのは凄いなと思います。「ラ・ボエーム」の1幕は青春の真っただ中で恋に落ちていく二人、2幕はクリスマスのカルチェ・ラタンの賑やかなシーン、これらも素晴らしいんですが、何といっても3幕です。3幕では、今回も舞台上で雪が降ると思いますが、とにかくプッチーニが寒々しい音を作る、病気のミミを表すような音も。実はこれを台詞だけでお芝居をしても、そこまで凄いドラマチックにはならないです。ところがオーケストラが鳴ると、ミミがどれほどの病気なのかがわかるし、ロドルフォが、“ミミと別れようと思う”という話をするときに、その言葉が本心ではないということが音楽でわかる。音楽によって、元々ある脚本の何十倍も感情が伝わる。本当にすごい3幕だなとつくづく思います。



観客をあこがれの地へ連れて行ってくれる

玉木:舞台装置や衣裳はイタリアで製作されていますね。

佐渡:今回の演出家ダンテ・フェレッティさんにはまだお会いしていないのですが、やはり専門が美術、衣裳デザインで、そこはすごくこだわりがあると。装置はアイデアを見せていただいて、模型も見ました。

玉木:原作では屋根裏部屋という設定が、フェレッティさんの演出では船の上になります。

佐渡:私はパリに17年いましたが、今もセーヌ川で船に住んでいる人はたくさんいるんですよ。

玉木:日本でも1960年代までは東京の隅田川で船の上で生活している人はたくさんいました。若尾文子さん主演の映画にもなっています。

ダンテ・フェレッティ氏のデザイン画

ローマの工房で製作が進む‟船”のセット

佐渡:また、当たり前のようにパリが舞台となっていますし、イタリアとパリなんて、今では近いじゃないかと思うかもしれませんが、当時の人にとって見れば‟花の都パリ”。そこへ、この2時間の間に連れて行ってくれるんです。その他にも「蝶々夫人」は日本、「トゥーランドット」は中国、という風に劇場にいながら、観客を憧れの地へ連れていくっていうのがプッチーニの狙いですよね。

ミミの描き方に注目しています

玉木:今回、演出に期待しているのは、ミミのとらえ方。昔は可愛くて純情で、愛する男性に出会えたけれど、不治の病の弱々しい女性という描き方だったのが、このごろの演出はだいぶ違うんですよね。ろうそくの火を自ら吹き消して火をもらいに行ったり、自分からロドルフォに仕掛けていくという。さて今回はどんな風な青春像をダンテさんが作ってくれるのか。

佐渡:ものすごく短い時間に二人が出会って、階下で友達を待たせている間に恋人になってしまうのですから、不思議っちゃ不思議ですよね(笑)。ミミは出会った時ではなく、もっと前からロドルフォ達のことを知っていたと考えられます。直接の知り合いではなかったけれど、知っていた。なので、自ら仕掛けていくというのはあり得るんです。

玉木:オペラの凄いところの一つに、音楽も台詞も全く変えずに、物語の本質がどんどん現代風に変わっていく、ということがあるんです。今回も期待しています。

佐渡:変えてほしいですか?

玉木:いや~、面白ければどちらでも!


<記者会見レポートその2はコチラ>

2022.1.30

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2022
歌劇『ラ・ボエーム』
ひょうご「ラ・ボエーム合唱団」募集開始!

    

兵庫県立芸術文化センターでは、2022年7月の佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2022「ラ・ボエーム」上演にあたり、合唱団員の一部を一般募集いたします。国際的水準のオペラ公演にふさわしい合唱団員を求めます。普段アマチュア合唱に親しんでいる方から、声楽を学んでいる方、舞台出演に興味がある方など、幅広い人材からのご応募をお待ちしています。
<応募詳細はコチラをクリック>

2021.12.31

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2022
歌劇『ラ・ボエーム』
特設ウェブサイト&速報チラシ公開!


チラシを見る

いよいよ本日より、佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2022 歌劇『ラ・ボエーム』が再始動します!新型コロナウィルス感染拡大による延期の決定から約2年を経て、新たなるスタートです。7月15日~24日までの8回公演、是非ご期待ください。
この特設ウェブサイトでは、本公演に関するさまざまな情報をお伝えしていきます!
お楽しみに!

2020.6.18

【心の広場プロジェクト】
「どんな時も 歌、歌、歌! ~佐渡裕の オペラで会いましょう」7月23日、24日 開催決定!(6/29追記あり)

阪神・淡路大震災からの心の復興のシンボルとして開館して以来、佐渡裕芸術監督とともに、人々の“心の広場”となることを目指してきた兵庫県立芸術文化センター。

今はまだ新型コロナウイルス感染拡大前のように、満席のお客様をお迎えすることはできません。しかし、公演の再開を心待ちにしてくださっている皆様に少しでも舞台芸術をお届けするため、 <心の広場プロジェクト>を開始することとなりました! 7月から、感染防止策を徹底した上で、入場者数を限定したチャリティ公演を開催いたします。

7月23日、24日は「どんな時も 歌、歌、歌! ~佐渡裕の オペラで会いましょう」と題して、オーケストラ、独唱、そして合唱によるコンサートを上演します。長い自粛期間を経た今、オーケストラ、歌はどこまで演奏できるのか、本格的な再開に向けての新たなる第一歩。「どんな時も歌を忘れない」「また劇場でお会いしましょう」の願いをこめて、珠玉のオペラ・アリア、合唱曲の数々をお贈りいたします。

どんな時も 歌、歌、歌! ~佐渡裕の オペラで会いましょう

指揮:佐渡 裕 (芸術監督)
ソプラノ:並河寿美
テノール:清原邦仁、水口健次
バリトン:大山大輔、片桐直樹
合唱:ひょうごプロデュースオペラ合唱団メンバー
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団

<プログラム> ※変更となる場合があります
ロッシーニ:『セビリャの理髪師』より 「俺は町の何でも屋」
プッチーニ:『蝶々夫人』より 「ある晴れた日に」
レハール:「金と銀」
レハール:『メリー・ウィドウ』より
「女・女・女のマーチ」、「メリー・ウィドウ・ワルツ(唇は黙しても)」
ヴェルディ:『ナブッコ』より 「行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って」
プッチーニ:『トゥーランドット』より 「誰も寝てはならぬ」
ナポリ民謡:「オー・ソーレ・ミオ」
サルトーリ(長山善洋編曲):「君と旅立とう(タイム・トゥ・セイ・グッバイ)」

7月23日(木・祝)、24日(金・祝) 両日とも3:00PM開演 上演時間約60分(休憩なし)
兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール 
全席指定3,000円 6/28(日)発売

インターネット予約はこちら
7/23 3:00PM公演
7/24 3:00PM公演

■<心の広場プロジェクト>の入場料収入は、ひょうご新型コロナウイルス対策支援基金へ全額寄付します。

■新型コロナウイルス感染防止対策にご理解とご協力をお願いいたします。
※来場者情報を把握するため、チケットのご購入は芸術文化センター先行予約会員に限定させていただきます。会員でない方は会員登録の上ご購入いただけます。会員登録はこちら(登録無料)
※チケットのご購入はお一人様1公演につき2枚(ご本人と同伴者)までとさせていただきます。
※入場者数を1/2以下に制限し、前後左右を空けた指定席を販売いたします。
※ご入場の際はチケットを入場口にて係員にご提示の上、ご自身で切り離し、右側の半券をボックスにお入れください。
※開演時間に遅れられますと、途中入場できない場合があります。

ご来館の際は、<当センターをご利用のお客様へ>を必ずお読みください。
*当公演では、新型コロナウイルス感染防止について、医学的な専門家の監修に基づき対策を実施しております。詳細はこちらをお読みください。(6/29追記)

2020.5.8

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2020
「ラ・ボエーム」公演延期のお知らせ

平素より兵庫県立芸術文化センターをご利用いただき、誠にありがとうございます。

現在、 新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止策と、海外からの渡航規制などで、多くの公演が中止・延期となり、ウェブサイト等でお知らせをさせていただいているところでございます。皆様には、心よりお詫び申し上げます。

そのような中、当センターでは、佐渡芸術監督と共に検討を重ねて参りましたが、このたび、大変残念ながら、この夏の「ラ・ボエーム」上演を断念することを決定しました。「ラ・ボエーム」は、令和4(2022)年度に延期した上で、改めて上演する予定です。

▼佐渡監督からのビデオメッセージ▼

佐渡監督からのメッセージ PDF版はこちら

 

芸術監督プロデュースオペラ・シリーズは、 2005年の開館以来、 毎年高い評価をいただいてきました。今回も国内外から気鋭の出演者・スタッフを招聘し、開館15周年記念事業にふさわしいプロダクションを実現するために準備を進めてきました。

オペラの公演準備には長い準備と膨大な作業が必要です。
その準備が、新型コロナウイルスの世界的な流行により様々な形で妨げられることとなりました。

舞台装置の製作を開始したイタリア・ローマの工場では、イタリア政府の命令によるロックダウンと共に生産活動の停止を余儀なくされました。また、感染拡大を防ぐために「密閉・密集・密接」を避けることが求められていますが、「ラ・ボエーム」では児童合唱を含む総勢230名に及ぶ出演者・スタッフが長期間・長時間にわたり楽屋・舞台で練習を重ねる必要があります。合唱の練習でクラスター発生の危険性が指摘されていることや、数百点の衣裳や小道具類を取り扱う以上、いま求められている安全基準を確保するには限界があります。

さらに、ヨーロッパ各国の出国規制や我が国の入国拒否の措置によって、海外在住の出演者やスタッフの渡航に大きな支障が出てきました。非常に苦渋の決断でありましたが、先が読めない中で、このままギリギリまで準備を進めることで損害が拡大するのを避け、近い将来に再び私どもが目指す最高水準の公演を安全な環境で実現し、安心してご鑑賞いただくために、今はこれが最善の選択であると確信しています。

来年度の芸術監督プロデュースオペラは、2008年に上演して大絶賛を浴びた「メリー・ウィドウ」を、さらにパワーアップした改訂新制作でお届けすべく準備を進めています。再び皆さまをこの劇場にお迎えできる日が来るのを楽しみにしております。

なお、入場券をご購入いただきましたお客様には、下記のとおり払戻しをさせていただきます。皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。

【払戻し方法】
こちらをご確認ください。

【払戻し期間】
大変恐れ入りますが、円滑な払戻し作業をするために、開始までしばらくお待ちください。
2020年6月2日(火)~2020年8月2日(日)
※緊急事態措置の延長等により払戻し開始日が延長される場合があります。
※発券されたコンビニ店舗での払戻し(プレイガイド購入除く)は、6月2日(火)10時から開始します。

問い合わせ先 芸術文化センターチケットオフィス
TEL:0798-68-0255 (10~17時/月曜休)
〒663-8204 兵庫県西宮市高松町2-22
※6月1日(月)まで休館のため、芸術文化センター総合案内窓口の業務は休止しております。ご了承ください。

2020/5/22

6/24(水)・25(木)「ラ・ボエーム ハイライトコンサート~ええとこどり」公演中止のお知らせ

いつも兵庫県立芸術文化センターをご利用いただきまして、ありがとうございます。

4月から6月24日(水)・25日(木)に延期を予定しておりました「ラ・ボエーム ハイライトコンサート~ええとこどり」公演は、新型コロナウイルス感染を十分に予防できる環境が公演日までに整わないため、やむなく中止いたします。
公演を楽しみにされていましたお客様には心よりお詫び申し上げます。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

つきましては、チケット代金の払戻しをさせていただきます。
詳細はこちらをご確認ください。


【お問合せ先】
芸術文化センターチケットオフィス
〒663-8204 兵庫県西宮市高松町2-22
TEL: 0798-68-0255(10~17時/月曜休*祝日の場合翌日)

2020.4.8

4/15(水)、16(木)「ラ・ボエーム ハイライトコンサート」公演延期のお知らせ(5/8 13:00 追記あり)

いつも兵庫県立芸術文化センターをご利用いただきまして、ありがとうございます。
4月15日(水)、16日(木)兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールにて開催予定の『ラ・ボエーム ハイライトコンサート~ええとこどり!』公演につきまして、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を考慮し、振替公演を下記日程で開催することを決定いたしました。

公演を楽しみにしていらっしゃいました皆様には、心よりお詫び申し上げます。何卒ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

【振替公演】
《4/15(水)振替公演》2020年6月24日(水)3:00PM 開演
《4/16(木)振替公演》2020年6月25日(木)3:00PM 開演
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

※公演内容、出演者の変更はございません。
※チケットをお持ちの方は、振替公演にそのままのお席にてご入場いただけます。入場券の紛失には十分ご注意ください(切り離し無効)。

振替公演にご来場いただけないお客様は、下記の通り払戻しをさせていただきます。

【払戻し期間】
2020年5月31日(日)まで

【払戻し方法】
こちらをご確認ください。

【お問合せ先】
芸術文化センターチケットオフィス 払戻し係
〒663-8204 兵庫県西宮市高松町2-22
TEL: 0798-68-0255(10~17時/月曜休 ※祝日の場合翌日)

【県内ツアー公演】(5/8 追記あり)
下記、県内ツアー公演につきましても、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を考慮し、下記の公演を中止する事を決定いたしました。公演中止による払戻しの詳細につきましては、各主催へお問合せください。

《4/18(土) 丹波篠山公演》
お問合わせ:079-552-3600

《4/19(日) 洲本公演》
お問合わせ:0799-25-3321

《4/29(水・祝) 明石公演》
お問合せ:078-912-1234

《5/16(土) 三田公演》
お問合せ:079-559-8101

《5/17(日) 西脇公演》
お問合せ:0795-23-9000

2020.4.7

【キャスト紹介】日本人歌手の活躍と魅力


ご紹介文はこちらから

ダブルキャストでお贈りする2020年の「ラ・ボエーム」。初日はイタリアでのオーディションで選ばれた若き歌手、そして2日目は第一線で活躍を続ける旬の日本人歌手を中心にしたキャスティングでそれぞれの「ラ・ボエーム」を創りあげます。

今回は国内随一の歌手たちの活躍ぶりに注目!その魅力をオペラ研究家の岸純信さんがご紹介くださいました!

2020.4.6

【キャストインタビュー】平野 和(コッリーネ役)~その1

©Alfred Eschwe

今回、プロデュースオペラ初登場となる平野和さん。現在、ウィーンを本拠地に活躍されている注目のバス・バリトン歌手です。初登場を前に、ご自身の活動や意気込みについてお聞きしました。

― 10年以上にわたって、ウィーン・フォルクスオーパーで活躍されています。年に何公演くらい出演されているのでしょうか?
2019/20シーズンは、46公演の出演が予定されています。私は現在所属12年目ですが、予定通りに行けば、今シーズン終了時点で計453公演に出演することになりますので、年平均で約38公演です。劇場がオープンしているのは年に10ヶ月(7・8月はクローズド)ですので、ひと月平均で3〜4公演ということになります。劇場での公演以外にも外部公演やリハーサルがあります。

― 劇場に所属して、またウィーンに暮らしていて、特によかったと思うことはありますか?
フォルクスオーパーでの仕事は、通常午前10時から13時までのリハーサル、17時から20時までのリハーサル、それに出演する公演などが加わります。13時から17時までは通常フリーになります。ですから子供達を小学校、幼稚園にお迎えに行ったり、習い事まで連れて行ったりと、子育てにも積極的に参加することができるのは、大変有難い環境だと実感しています。

私はヨーロッパでもウィーン以外の街で生活したことがほぼないのではっきりと断言することはできませんが、同僚たちの話を聞く限り、ウィーンほど音楽家がリスペクトされている街はないのではないかと思います。オペラ歌手であることによって、優先的に耳鼻咽喉科で診察して頂いたり、お店で割引していただいたり、何度もその恩恵に預かった経験があります。

また職業柄、普段お会いすることのないような方々とお会いできるのも一つの魅力ですね。レセプションや取材で、日本の皇室の方や有名な女優さん、ミュージシャンの方とお会いする機会がありました。


フォルクスオーパー「カルメン」より ©Alfred Eschwe

― 今回歌われるコッリーネ役での出演歴について教えてください。
「ラ・ボエーム」のコッリーネ役は、2006年にコンクールの副賞としてポーランドのクラクフ歌劇場で歌ったのが最初です。その後フォルクスオーパーで、ドイツの鬼才ハリー・クプファーが1984年に演出したプロダクションのリヴァイヴァル公演に参加し、2009年から2016年まで計17公演に出演しました。フォルクスオーパーでは原語上演ではなく、ドイツ語での上演でした。

― 「ラ・ボエーム」という作品や作曲家プッチーニについて魅力的だと思う点は何ですか?
「ラ・ボエーム」の魅力についてですが、誰もが共感できる甘く儚い若者たちの恋愛劇が主題となっている点です。登場人物たちには富や名声はないけれど、夢と希望に満ち溢れている。若者たちのエネルギッシュな躍動感、時に脆さを露呈するナイーブさを、プッチーニが非常によく音楽で表現している。そこに聴衆は魅了されるのだと思います。私はよく、オペラ初心者の方に最初に見るオペラとして、「ラ・ボエーム」をお勧めします。全4幕のうち3つの異なる舞台美術が登場するので、視覚的に十分楽しむことが出来ます。また、作品が非常にコンパクトにまとめられていて、休憩を含めても2時間30分で見終えることができるので、集中力が途切れません。そして何より、作品のあちこちに「私の名はミミ」「私が街を歩けば」「外套の歌」など有名な楽曲が散りばめられているので、最後まで飽きることなく作品を楽しむことができます。

プッチーニという作曲家の凄い点は、劇的効果を完璧な形で表現した作曲家である事です。オペラにも演劇にも、楽譜や台本の中にト書きというものが存在します。台詞とは別に、舞台の情景を説明したり、登場人物たちのアクションを説明したりするのに使われます。プッチーニの音楽の場合、ト書きがなくても音楽を通して情景が浮かび、登場人物のアクションが容易に想像する事ができる。例えば、「ラ・ボエーム」の1幕、ミミとロドルフォが出会うシーン。ミミが暗闇の中で鍵を落とし、それを二人で探す。鍵を見つけふたりの手が触れ合う、このシーンは音楽を聴くだけで情景が浮かび、うっとりする事が出来ます。繰り返しになりますが、プッチーニほど物語のドラマ性を的確に作曲出来た音楽家を私は知りません。

2020.4.6

【キャストインタビュー】平野 和(コッリーネ役)~その2


兵庫県立芸術文化センターでのウィーン・シュトラウス・フェスティヴァル・オーケストラ公演より

― 昨年の「ウィーン・シュトラウス・フェスティヴァル・オーケストラ」公演で初めて当センターにご出演いただきました。ホールやお客様の印象はいかがでしたか?
私は2019年の新春にシュトラウス・フェスティヴァル・オーケストラの日本ツアーに参加したのですが、全7公演の初日が兵庫県立芸術文化センター公演でした。私の所属するフォルクスオーパーは、オペレッタの殿堂として有名ですが、実は私はこれまでオペレッタのレパートリーをほとんど歌ったことがありません。そのようなわけで、初日を迎えるまで、慣れないオペレッタのプログラムに対し、大きな不安を抱えておりました。しかしコンサートが始まってみると、お客様には笑顔で迎えていただき、私ども演者のひとつひとつのアクションにもよく反応して頂き、とても勇気付けられたのを覚えています。私たちはよく指揮者に乗せられたり、共演者に乗せられたりして自分の実力以上の力を発揮する事がありますが、あそこまでお客様に乗せていただい公演は私の人生で初めてでした。アンコールで客席を練り歩く場面では、お客様から握手攻めに遭い、スター気分を味わう事ができたのはあのツアーのハイライトでした(笑)。

KOBELCO大ホールは、木をふんだんに使用していて、音響が驚くほど良かったのが印象的です。管弦楽、合唱が大活躍するプッチーニのオペラ作品で、会場全体がどのように鳴り響くのか、想像するだけで今からワクワクします。


2020年2月トーンキュンストラー管弦楽団の演奏会後、佐渡監督ほか出演者と
©Tonkünstler Orchester

― 佐渡芸術監督とは2月中旬にウィーンでも共演をされました。コンサートの感想をお聞かせいただけますか?
佐渡さんとは、2017年にウィーンでお世話になっている知人を通じて知り合いました。初対面の時から私のことを非常に可愛がって下さり、その後ウィーンのご自宅や兵庫のご自宅にもお招き下さり、何度も酒席を共にさせていただきました。お酒を酌み交わしながら第九の合唱パートを歌ったり(佐渡さんがテナーで私がバス)、リコーダーで合奏させて頂いたりと、本当に楽しいお交わりをさせて頂きました。こうして私は、佐渡さんと1日も早く表舞台で共演させて頂きたいと、夢見るようになりました。そんな折、佐渡さんが音楽監督を務めるウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の定期公演に於いて、ヴェルディのレクイエムのバスソロという大役に私を抜擢して下さいました。私は非常に感激し、この方の為に恩返しがしたい、役に立ちたい、この方について行きたいと決意しました。

その公演が先月の2月、ウィーン楽友協会の大ホールで行われました。最高の舞台で、佐渡さんとの共演という大きな夢が叶いました。佐渡さんの凄まじいエネルギーを感じながら真横で歌っていると、今までに幾度も共演させていただいているような、何だか懐かしい不思議な感覚を覚えました。

そして、この公演にはもうひとつ忘れる事のないエピソードがあります。公演の直前に、佐渡さんと私の共通の大切な友人が急逝しました。そのタイミングでのレクイエムの演奏でしたので、佐渡さんも私もその友人のために良い演奏をしたいという思いが一層強かったと思います。精神的に難しい状況での演奏会でしたが、佐渡さんと私の思いが正に一体となり、ヴェルディの音楽を通して、物凄く深い部分で共感出来た様な気がしました。私にとって、生涯通じて忘れる事のできない公演です。

― オペラでは当センターに初めて出演されます。抱負をお聞かせください!
ここ数年で私自身、日本のお客様の前で演奏させていただく機会が増えました。しかし、日本におけるオペラ公演での出演は、2013年以来実に7年ぶりになります。日本のお客様には、この7年で成長した姿をお見せできる様に、しっかりと準備してゆきたいと思います。また、佐渡さん以外のキャストの皆様とは、初共演になります。日本人キャストの中では、新参者ですが、皆さんの輪に入れればと思います。外国人キャストの歌手たちは、ミラノ・スカラ座オペラ研修所の優秀な卒業生たちであると聞いています。私よりも若い歌手たちからどんな刺激を受ける事が出来るか、今から楽しみです。また、普段馴染みのないイタリア人たちの生活習慣や気質に触れるのも楽しみです。

また、佐渡さんがオフステージでも色々と企画してくださっている様なので、そちらも密かに楽しみにしています。(打ち上げでは一芸を披露しなければいけない様なので、何をするか、そちらにも頭を悩ませる日々です。)

開館15周年の記念事業として、キャスト、スタッフ含め最高のメンバーが揃ったと思います。きっと素晴らしい公演になると思いますので、どうぞご期待ください。コロナウィルスの蔓延により、不安な状況の昨今ですが、お客様にはまずは健康に留意していただき、万全の体調で会場にお越し頂けるよう祈っております。この夏、皆様にお目にかかれますこと、心より楽しみにしております。

2020.2.19

【関連企画情報】ハイライトコンサート&ワンコイン・プレ・レクチャーも同時発売!

「ラ・ボエーム」の曲や名場面をぎゅっと凝縮した「ハイライトコンサート」、そして楽しく詳しくオペラ予習ができる「ワンコイン・プレ・レクチャー」を今年も開催いたします。作品を100倍楽しむ、おトクで盛りだくさんのプレイベントにぜひお越しください!
いずれも、
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
料金:500円(全席指定・税込)
芸術文化センター会員先行予約受付開始:2/20(木)、一般発売:2/23(日)です。
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「ラ・ボエーム」
ハイライトコンサート~ええとこどり!

4/15(水)・16(木) 各日3:00PM
[イタリア語上演/約1時間40分・休憩あり]
★インターネット予約はこちらから


毎年大好評!この夏の芸術監督プロデュースオペラ「ラ・ボエーム」の見どころ、聴きどころが詰まったハイライトコンサート。関西で活躍するオペラ歌手が歌い演じ、ピアニスト&名司会者の伊原さんのお話が会場を沸かせます。
パリを舞台にした、若者たちの愛と青春の物語。最後にはホロっと涙が。恒例の県内ツアーも敢行します。一足早くオペラ体験しませんか。
出演:森井美貴(ミミ)、四方典子(ムゼッタ)、島影聖人(ロドルフォ)、桝 貴志(マルチェッロ)、伊原敏行(ピアノ・お話)
構成・ステージーング:河原 義

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【ええとこどり県内ツアー♪】
本公演は、県内5会場でツアー公演も行います。詳しくは各会場へお問い合わせください。
※芸術文化センターでは県内ツアーのチケットお取り扱いはございません。
◆丹波篠山公演 4/18(土) 3:00PM
丹波篠山市立田園交響ホール  TEL:079-552-3600
◆洲本公演 4/19(日) 3:00PM
洲本市文化体育館 文化ホール しばえもん座  TEL:0799-25-3321
◆明石公演 4/29(水・祝) 3:00PM
アワーズホール・明石市立市民会館大ホール  TEL:078-912-1234
◆三田公演 5/16(土) 3:00PM
三田市総合文化センター郷の音ホール 小ホール  TEL:079-559-8101
◆西脇公演 5/17(日) 3:00PM
西脇市民会館大ホール  TEL:0795-23-9000
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ワンコイン・プレ・レクチャー
~涙腺を緩めさせる秘密を解き明かします~

5/27(水) 11:30AM/2:30PM
[約1時間30分・休憩なし]
★インターネット予約はこちらから


「ラ・ボエーム」の音楽的魅力や作品に隠された秘密を、作品を知り尽くした中村敬一さんが生演奏を交えてわかりやすく解説。
また、今回は特別に本公演でミミ役を務める砂川涼子さんが、一足早く歌声を披露します! 儚く美しい物語には、たくさんのオペラの秘密が隠されています。夏まで待ち切れないあなたにお届けする、スペシャルな90分!

講師:中村敬一(演出家)、ゲスト:砂川涼子(ソプラノ/本公演ミミ役)、掛川歩美(ピアノ)

2020.2.15

「ラ・ボエーム」メイキングに迫る! その2

昨年8月には、兵庫県立芸術文化センター内で演出・美術プランのプレゼンテーションが行われました。残念ながら演出家、装置・衣裳デザイナーのダンテ・フェレッティさんは多忙で参加できませんでしたが、演出補のマリーナ・ビアンキさんと装置助手のマッシモ・ラッジさんが来日。舞台模型を見ながら、お二人が佐渡芸術監督にそれぞれの場面について説明を行いました。


マリーナ・ビアンキさん(左)とマッシモ・ラッジさん(右)


第一幕 芸術家たちの住まいの装置模型


第3幕 アンフェール門の装置模型

2020.2.12

「ラ・ボエーム」メイキングに迫る! その1

開館15周年を記念して贈る「ラ・ボエーム」は、記念の年に相応しい豪華上演! 特設サイトでは制作の模様も皆様にお伝えしていきたいと思います。
まずは少し時間を巻き戻して・・・キャスティングを進めるにあたり、昨年にはミラノでオーディションが行われました。集まったのはミラノ・スカラ座アカデミーを卒業した優秀な若手歌手たち。佐渡監督も太鼓判を押すハイレベルな歌手がそろいました!

キャストの詳細はこちら!


歌手たちを輩出した名門ミラノ・スカラ座アカデミー。なお、過去の佐渡オペラでは、2012年「トスカ」のディアゴ・アランカムもスカラ座アカデミー出身でした。


審査中の佐渡芸術監督と演出補マリーナ・ビアンキさん


マルチェッロ役に選ばれたグスターボ・カスティーリョ


ミミ役のフランチェスカ・マンツォとロドルフォ役のリッカルド・デッラ・シュッカ

2020.2.2

記者会見レポート vol.3~砂川涼子(ミミ役)編

砂川涼子(ミミ役)
ミミ役への想い
「ラ・ボエーム」を初めて歌ったのは十数年前、藤原歌劇団の公演だったのですが、その後オペラの舞台以外にもコンサートなどで演奏しています。おかげさまで、皆様の中にも私の印象としてミミを特別なものとして思っていただけていて大変嬉しく思っています。同時に、初めて歌った時から月日が経ち、ミミを何度も歌う度に解釈の仕方や、声の変化もありますので、表現の仕方が変わってきています。
ミミという役が大変難しいと感じるのは、実は音楽は決して軽いものではなく、情熱や声の持つパワーがとても求められているので、バランスを取るのが非常に難しいというところです。可哀そうとか悲しいという表現をか細い声で歌ってはいけなのです。音楽の面でもたくさんの準備が必要になってきます。お芝居の面では、あまり表に出すぎず、引きすぎず、というバランスが非常に難しいです。なんとなく美しい音楽に流されるのではなくて、しっかりリハーサルを重ねて作り上げていくことが大事になってくると思っています。

プロデュースオペラ初出演
かねてよりいつかは兵庫のプロダクションに出演することができればと思っておりましたので、「ラ・ボエーム」で初めて参加させていただけるというのは喜びでしかありません。
共演者の方々は、ロドルフォの笛田さんは共演する機会も多いので、さらにいい公演が一緒に作れるのではないかと思っています。両組ともスペシャルな方々が揃っているので、リハーサルの段階から皆さんと稽古を積めることが非常に刺激的で、また新しい「ラ・ボエーム」ができるのを楽しみにしています。このオペラは、ミミがお話の中心ではありますけれども、私はアンサンブルオペラだと思っています。全員が大事で、皆で物語を作っていくものだと理解しておりますので、チームワークを深めていきたいと思います。

2020.1.31

記者会見レポート vol.2~マリーナ・ビアンキ(演出補)編

マリーナ・ビアンキ(演出補)
誰もが共感できるオペラ
本日は、演出家のダンテ・フェレッティ氏がアメリカで映画を作っていらっしゃるそうで、本当はこちらに来たいと言っていましたが、残念ながら叶いませんでした。かわって皆様にお話しいたします。
「ラ・ボエーム」は世界中で愛されている作品です。それは、先程マエストロがおっしゃったように、どの国の人も共感できる作品だからです。 このオペラには温かみと悲しみという2つの色があります。冬に始まり、4幕になると春になるという四季のコントラストがあり、また、恋人たちの別れと出会いというコントラストが存在しています。第1~2幕は12月24日で、その日はヨーロッパでは宗教的に大切な日。特に夜というのは暗くて寒いイメージですが、命が生まれる日、というコントラストもあるのです。
4人の男性の主人公それぞれが人生を謳歌していて、皆様が共感できるキャラクターが必ず一人はいるでしょう。そしてミミとムゼッタは、男性なら誰もが好きになってしまうような女性。プッチーニという人はとても女性が好きで紳士的な人でした。ミミとムゼッタは彼の理想の女性2人といった感じです。ロマンチックな女性ミミと、女性の色気を武器にする方法を知っているムゼッタ―この2人はまったく違う女性でありながら共通点があり、誰しもが共感できると思います。

世界的な映画美術家フェレッティ氏が演出
映画業界で長年活躍しているフェレッティ氏と、劇場で演出の仕事をしている私とは、何年も一緒に仕事をしています。彼は、とても映画的なビジョンを武器に、オペラでも活躍しています。ですが、映画と劇場ではやはり作品の作り方は違うので、彼から伝えられた演出プランを私が一緒に劇場で具体化していくというかたちで協働してきました。彼には、独自のコミュニケーションの仕方があります。彼に「どういったイメージなの?」と聞くと、いつも絵を描きだし、そこから話が進みだすのです。
今回は1930年代に設定を持ってきました。通常「ラ・ボエーム」と言えば1幕、4幕が屋根裏部屋という設定ですが、今回のデザインは船の中。この時代、今でもそうですが、ヨーロッパの若者には、家の代わりに船を安く借りてみんなで生活する、という習慣があり、そのアイデアが元になっています。フェレッティ氏の話を聞いての私の解釈では、船は「自由の象徴」という面もあると思います。

ミラノ・スカラ座アカデミー出身の歌手
私は普段、イタリアでスカラ座のアカデミーで、若い歌手の方に演出の授業を行っています。今回、すでにアカデミーを卒業されている優秀な歌手の方のなかでオーディションを開き、そこから選りすぐりの歌手を探しました。日本人の歌手の皆様とも今回ご一緒できることを光栄に思っています。

2020.1.28

記者会見レポート vol.1~佐渡裕芸術監督編

芸術文化センター夏の風物詩“プロデュースオペラ”。2020年、開館15周年の記念の年に上演するのは、イタリア・オペラ永遠の名作、プッチーニの「ラ・ボエーム」です。
1月下旬にはKOBELCO大ホールの舞台上で記者会見を開催。佐渡裕芸術監督、ミミ役の砂川涼子さん、そして、映画制作中につき残念ながら今回は来日できなかった演出家のダンテ・フェレッティさんにかわり、演出補のマリーナ・ビアンキさんが登壇し、今回の上演についての紹介や公演への抱負をお話しくださいました!

佐渡 裕(指揮・芸術監督)
開館15周年を迎えて
開館15周年は震災から25年の年にあたります。開館から今まで、犠牲者に手を合わせることと同時に、次の世代とこの街の未来を創っていこうという誓いの場がこの劇場でした。1月17日からの定期演奏会では、オーケストラ、ソリスト、観客の方々も一緒に黙とうを捧げました。ただ哀しいだけではなくて、25年経ってこの街が苦しみを乗り越えて復興した、安全で美しい街であるということを大切に思いニ長調という明るい調性の2曲でプログラミングしました。
出演者、スタッフという劇場の中の人々だけでなく、地域の人たちと一緒に作り上げてきた芸術文化センターですが、世界にも誇れるような劇場のあり方―“心の広場”であってほしいという想いでやってきました。プロデュースオペラはその核であり、皆の一体感が重要な事業なのです。

ラ・ボエームの魅力
これまでの15年、オペラには色々な形があり、可能性があるということを考えながら上演してきました。今年はイタリア・オペラの代表作「ラ・ボエーム」です。この物語は、舞台がパリであることが重要で面白いところ。でも観光スポットはほとんど出てきません。出てくるのは、カルチェラタンという学生街。若者たちが夢を持って集まり、貧しくてもピュアに夢を追いかける、そうした空間です。僕もパリに17年ほど住んでいましたが、最後の4年ほどはこのカルチェラタンに住んでいました。花の都・パリが舞台なのですが、この青春劇にはどこかで僕たちも共感できるところがあります。団塊の世代の人たちが若い頃を思い出しながら観ることもできますし、今の若い人たちにもその美しさを感じてもらえる作品だと思います。 プッチーニの音楽の中には、若者たちのエネルギーが現れていたり、恋に落ちていく強烈に美しいアリアがあったり、クリスマスの賑やかさなど、情景を描くことに非常に長けていたことに加え、人の心理的な部分や、温度、ミミの病状…そうしたものまで音楽で描かれていることが非常に面白いと思います。イタリア・オペラの大きな世界観、スケールを持っている作品ですので、胸の内側を締め付けられるような愛情というのをたくさん表現できるようにしたいと思います。

期待のキャスト
登場人物が若者であるということから、歌手たちは、イタリアのミラノ・スカラ座アカデミーでオーディションを行いました。初めて聴く人たちばかりでしたが、非常にレベルが高く、きっととても刺激的な舞台がこの兵庫で繰り広げられることと思います。 また日本人の方は、主人公2人だけでなく、今まで数々の舞台を踏んできた中堅どころがまわりを固めています。兵庫で何度も歌ってくれている髙田くんや町くん、今度2月に私がウィーンで共演する、フォルクスオーパーで歌っている平野くんなど、歌唱力、演技力もすごく高い、かつ日本人チームにしかできないアンサンブルができそうで楽しみです。

2020.1.24

歌劇『ラ・ボエーム』特設ウェブサイト公開!

チケット情報、イベント情報など、本公演に関するさまざまな情報をこちらでお伝えしていきます!お楽しみに!